DIY自作防音室を解体して引っ越したお話 |分解・運ぶ・捨てる

防音室解体と引っ越しの様子防音室自作

DIYをする人にとっての引っ越しというのは普通の人とはまた少し違った悩みが生まれやすいものですよね。

とくに重たい木材や石膏ボードを使った大型の作品はバラバラにするのも大変ですし、運んでもらうにしても捨てるにしても一筋縄ではいきません。

今回は筆者田村が木製の自作防音室を解体して引っ越しをしたときのお話です。

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1.引っ越した防音室の素材や大きさ

使用していた防音室

サイズ:150×160×150cm
重さ:およそ100kg
主材料:木材、プラダン、グラスウール
接合:ネジ、コーキング剤

今回のメインテーマである防音室のスペックは以上の通り。
防音室としては決して珍しくはないものの、一般的な家具やDIY作品と比べるととにかく巨大で重たいですよね。

使う分には頑丈で素晴らしい力を発揮してくれたこの防音室ですが、いざ解体、引っ越し、廃棄をしようとすると1つ1つが大仕事となりました。
詳しい構造や素材などについては「予算2万5千円で防音室を自作した方法」をご覧ください。

2.自作防音室の解体

まずは防音室をバラバラに解体していきます。
解体全体でかかった時間は5時間ほど。

2-1 コーキングを剥がす

コーキング剤で固定された箇所

防音室の隙間をぴったり塞いでいるコーキング剤を剥がします。
初めはネジだけを外して力ずくで板を引き剥がそうとしたんですが、コーキング剤が強力に接着していてびくともしません。

コーキング剤をカッターで剥がす様子

仕方がないので分厚いコーキングをパーツごとにカッターで切り離して板を外していきます。
木材に残ったコーキング剤は再利用の邪魔にならない限り無理に剥がさないことにしました。

2-2 組み立ての逆順で分解

防音室を解体する様子1

解体の途中で防音室が支えを失って崩れてしまうことがないようにだけ注意しながらテキパキと部品を外していきます。
基本的には組み立ての逆順で解体するのが1番安全でしょう。

防音室を解体する様子2

天井、側面の順に壁や吸音材も全て外してしまって、最後は柱組みもバラバラにします。
作るときは何日もかけて組み立てたので本当にあっという間に感じました。

2-3 材料の整理

解体後整理した木材

一通り解体が終わったら、防音室に使っていた木材や吸音材などをいるものといらないものに分けながら整理していきます。
田村の場合、引っ越し先では新しい防音室を作り直すことに決めていたので、中途半端な端材は捨てて、大きな素材だけを残すことにしました。

3.引っ越しの手配

木材の引っ越し準備1

次は引っ越しの手配や片付けをしていくわけですが、これは解体と整理がきちっと出来ていればそれほど難しいことではありません。
通常の引っ越しと同じように引っ越しの業者さんを選んで、運んでもらうものの種類や個数を伝えるだけでOKです。

木材の引っ越し準備2

ただ、重たい板を何枚も運んでもらうというのは特殊なことではあるので、引っ越し業者さんにその説明だけはきちっとしておきましょう。
田村の場合は日通(日本通運)さんのWEB予約で家具の個数と板の個数やサイズ(その他の欄に記入)を伝えて、後日確認の電話がありました。

一般的な家具以外のもののサイズ、重さ、数などが分かっていればとくに引っ越しで困ることはないでしょう。
当日は料金が変わることも嫌な顔をされることもなく、スムーズに作業をしていただけました。

※個人的に面倒なお仕事を任せてしまったと思ったので、精算のとき運搬スタッフさんにエナジードリンクを差し入れました。これはその場での気持ち次第でいいと思います。

4.いらないものを捨てる

ゴミになったプラスチックダンボール

さて、最後はDIYにはつきもののゴミの片付けです。
今回の引っ越しで田村が捨てたのは主に中〜小サイズの木の板と大きなプラスチックダンボール達。

木材とプラダンを捨てる様子

今回プラダンは小さく切って燃えるゴミへ、中くらいの木材は粗大ゴミとして出しました。

こればかりは各市町村区によって捨て方が決められているのですが、可燃物の場合は30cm以内を燃えるゴミ、30cm以上を粗大ゴミとする基準をよく見かけます。
とくにプラダン(ポリプロピレン)の扱いは燃えるゴミとは限らないので要注意です。

また、同じゴミでもグラスウールや石膏ボードなどは「産業廃棄物」として扱われる市町村が多く、その場合は業者に有料で回収してもらう必要があるので気をつけてください。

ちなみに、やや大きめの木材は捨てに行く途中で近所の方に「捨てるなら譲ってはもらえないだろうか」と声をかけられたので喜んでお譲りしました。
ご自身の農園で使われるそうで、もしDIY友達がいる人は誰かに譲るのも良いかもしれませんね。

5.自作と廃棄

今回の引っ越しではとくにゴミの処分に困ることもなく分別もスムーズに進められたんですが、実はこれは作るときに事前に自治体と材料について下調べしていたおかげです。

田村の場合「防音室を作っても数年以内には解体して引っ越すはず」ということが分かっていたので、最悪全ての材料を処分することも考えて捨てやすい材料ばかりを選びました。
結果としてはそれが大正解で、性能を優先するあまり石膏ボードを使わなくて良かったと思います。

もちろん1万円くらいの追加料金を払う気があれば石膏ボードでも良いのですが、元を正せば「作ることを楽しみたい・安くて防音室が欲しい」と思って作ったものですから、手続きや処分費用は無いに越したことはないです。

皆さんも今後何か作られる際はぜひお住いの自治体での処分方法や、引っ越すとしたらどうするかなどを視野に入れて考えてみてくださいね。

新居での防音室もあれこれ設計中なので新作もぜひお楽しみに。

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