ギターを売ったり遠くに送りたいと思ったとき、梱包や発送って一体どこから手をつけて良いか分からないですよね。
リペア工房への郵送などをはじめとし、最近ではメルカリなどを通じて個人でギターを発送する機会も増えていると思います。
かく言う田村も先日、古いエレキギターを遠くの県の方にお譲りしたばかりです。
今回はそもそもギターを運んでもらうために必要なことを大まかに見たあと、ケースの種類や運送会社による違い、梱包の方法などを順番にお話ししていきます。
ギターやケースを傷めないようにすることももちろんですが、「なんとか発送の基準をクリアして運送してもらうこと」も1つの目標にしていきましょう。
1.ギターを送る手順

ギターを発送するための手順は大きく分けると、
①ギターの保護
②梱包
③サイズ計測
④発送
の4ステップです。
基本的にどれも難しい内容ではないんですが、中でもイメージしにくいのが梱包だと思います。
実は運送会社によっては「こういう梱包をしてないとウチでは扱えません」という決まりがあったりもするので、梱包に関しては運送会社の基準も参考にしつつ丁寧に見ていきましょう。
ちょっとした衝撃で壊れるような状態では運転手さんも責任を持って運べませんからね。
2.ギターの発送費用の目安
ギターを梱包して無事に発送できるまでにかかる費用の目安と内訳です。
あくまでセオリー通りに発送する場合の費用なので、詳しくは記事の中で解説していきますね。
ケースなし 5000〜8000円
ギター用ダンボール:1000〜2000円
プチプチ:1000〜2000円
配送費:2000〜4000円
備考:集荷してもらえない可能性あり。ギターのためにもケースは用意した方がいいと思います。
ソフトケース 5000〜8000円
ギター用ダンボール:1000〜2000円
プチプチ:1000〜2000円
配送費:2000〜4000円
備考:集荷してもらえない可能性あり。ギターの保護能力がケースなしとは大違いです。
ソフトケースは1000円〜
ハードケース 3000〜6000円
プチプチ:1000〜2000円
配送費:2000〜4000円
備考:1番確実な発送方法です。大切なギターの発送にはハードケースをおすすめしたいです。
ギター用ダンボールはなくても送れます。
ハードケースは1万円〜
参考リンク
※ケース探しはサウンドハウスも安いです。
3.ソフトケースとハードケース

まず、とても大切な「発送に使うギターケースの種類」についてお話ししておきます。
実はギターというのは発送するときに一般の荷物より少ししっかりとした基準の梱包を求められます。
つまり「何か箱に入っていれば必ず発送できる」とは限らないということ。
ソフトケースにギターを突っ込んで運送会社さんに持っていっても「ウチでは扱えません/送れません」と受け取りを拒否されてしまう可能性が高いです。

例としてヤマト運輸さんは「楽器(ギターなど)はハードケースに入っていれば配送可能」と公式に発表しており、ソフトケースはしっかりとした梱包でも送れないかもしれません。
逆に、ハードケースに入ってさえいればケースや梱包を理由に断られることはほぼないと言えます。
ソフトケースの方は下の折りたたみ記事も合わせてどうぞ。
ソフトケースでギターを発送出来るのか
結論から言ってしまうと、ソフトケースでの発送はどこの運送会社でもグレーゾーンです。
基本的にただソフトケースにギターを入れただけでは受け取ってもらえず、あとはどこまでしっかり梱包出来ているかによって変わってきます。
今のところ公式に「ソフトケースは絶対にダメだ」と言っている運送会社を見たことはないですし、かといって「ソフトケースでの送り方」などを案内している運送会社も知りません。
つまり、集荷担当の方に「この荷物は安心して運べるな」と思ってもらえるかどうかがとても大切になってくるということ。
ゆうパック(日本郵便)は比較的ソフトケースを受け取ってくれる可能性が高く、クロネコヤマトは厳重に梱包していても断られれてしまうこともあるようです。
実は田村自身はハードケースでの発送経験しかないのですが、これについては記事後半の「梱包」編で実際にソフトケースでギターを発送された方の例やそのときの運送会社なども交えてきっちり紹介します。
現状、「絶対にハードケースを用意しないと送れない」なんてことはないので安心してください。
セミハードケースはソフト?ハード?
ギグケースやセミハード系のケースをお使いの場合はハードケースとして扱っていいのか迷ってしまうと思います。
まず、ギグケースは残念ながら完全にソフトケースです。
圧力に対する保護力も弱いので、ソフトケースとして扱いましょう。
逆にセミハードケースはほぼハードケースとして扱って問題ありません。
ギターを外圧から守る力もかなり優れていますし、運送会社の人から見ると立派にハードケースとみなされる場合が多いです。
もちろんハードケースがあればその方がいいのは言うまでもありませんが、セミハードケースであればあまり心配しすぎる必要はないでしょう。
ただし、プチプチによる梱包はしっかりとしておくことをおすすめします。
4.ギターの保護
ギターの発送といえばどうしてもケースの外側に目をやってしまいますが、実はケースの中に簡単な対策をするだけでギターへのダメージを大きく減らすことができます。
ここではまずケースの防御力を最大限に活かす方法をご紹介しますね。
発送の際にケース内のことまで聞かれることは稀ですが、ギターを守るためにぜひやって欲しいです。
4-1 弦を緩める

ギターをトラックや飛行機に積んで発送するときに絶対に忘れないで欲しいのが「弦をダルダルに緩めておく」こと。
というのも、ギターの弦をピンと張った状態のままではネックに大きな負荷がかかってしまうからです。
弦が普段ネックを引っ張っている力の大きさは重さで表すとなんと40〜60kgほどにもなるんですが、この「ピンと張りつめた状態」というのは実はとても繊細で衝撃に弱い状態でもあります。
弦を緩めるだけでも運送中のリスクは大きく変わるので、忘れずに緩めるようにしましょう。
特に飛行機などでは「ケースは無傷で到着したのに中でネックが折れてしまっていた」というのは決して珍しくない話です。
4-2 ギターやネックを固定する

もう一つ、ギターを守るためにとても大切なのが「ケースの中でギターが動かないようにする」こと。
例えばハードケースがしっかりと衝撃や圧力に耐えてくれても、その中でギターがケースとぶつかって壊れてしまっては元も子もありません。
「ケースがあれば大丈夫でしょ?」という方は、薄いガラスのコップを木箱や紙袋に入れてトラックで運ぶイメージをしてみて下さい。
木箱とコップに隙間があると例えどれだけ頑丈な箱に入れていても不安が残るかと思います。
また、たとえ紙袋でも周りがタオルで詰まっていると安心感が違いますよね。
かなり大げさな例えではありますが、これはギターに置き換えても同じことです。
詳しい方法はハードケースとソフトケースで少し違うのでそれぞれ折りたたんで載せておきます。
皆さんの使っているケースに合わせてごらんください。
ハードケースの場合

今回、ハードケースのギターの固定には新聞紙を使っていきましょう。
タオルやプチプチなどの梱包材を使うのもいいのですが、この手の隙間埋めは新聞紙や模造紙の方が簡単で早いです。
さらに、ギターにとっては紙の保湿力や吸湿力もありがたいです。
ギターの材質や塗装によっては新聞をこすりすぎるとインクが少し付いてしまうかもしれないので、心配な場合は模造紙などを使いましょう。

基本的にギターとケースの間は全て埋めていきますが、とくにヘッド周りとネックの付け根はスペースが広くなっているのでしっかり埋めていきます。
四角いタイプのハードケースでも同様です。

まずはヘッド周りです。
ヘッド部分はヘッド上と付け根の両サイドをざっくりと埋めてしまって、最後にヘッド横のペグのあたりにも新聞を詰めていくのがいいでしょう。
細かな部分は新聞紙を適当にちぎって詰め具合を調整してください。
ある程度しっかりギターを固定する必要がありますが、あまりに全力で詰め込むとギターにもケースにも良くないので加減も大切ですよ。

同じ要領でネックの付け根やボディ横にも新聞紙を詰めていきます。

全体的に新聞紙を詰め終わったら、最後にギターがグラグラ動かないか確認してください。
ネックのあたりを軽い力で動かしてビクともしなければOKです。
見た目はカッコ良くはないですが、するとしないとでは大違いですよ。
ソフトケースの場合
ソフトケースの場合はプチプチの梱包材を使うのが楽だと思います。
もちろん新聞紙やタオルでも構わないんですが、ソフトケースで注意したいのが「均一にクッションで埋めること」です。

この場合、新聞紙のように「隙間に詰めやすい緩衝材」を少しずつ入れていくというよりは「ギターに巻きつけられる緩衝材」でぐるっとギターを巻いてしまう方が向いています。

プチプチを巻きつけるときは少し手間ですがボディ側とヘッド側で分けて巻くと隙間が出来にくいです。

ボディ下やヘッド先の部分はプチプチをぴったりのサイズで巻いただけではどうしても保護できません。
あらかじめギターより長めのプチプチで包んでおいて折り返したり、ケースに入れるときに別でプチプチを詰めたりしてギターを守りましょう。
ケースがあるていど膨らんで、どの面もクッションのようになっていればOKです。
4-3 フレットガードについて

ギターのフレットと弦が強くぶつかってフレットに打痕(傷)がつくのを防ぐための道具をフレットガードと言います。
これはハードケースの場合はまずなくても大丈夫です。
もし必要になるとすれば恐らく先に外のケースが壊れています。
次にソフトケースの場合ですが、きちっとダンボールで梱包するならこちらもなくて良いかと思います。
ただ、梱包の強さに不安が残る場合は挟んでおくと良いでしょう。
細長いダンボールや畳んだギタークロスを挟むだけでも十分効果がありますよ。
5.ギターの梱包
ケースの内側の整理が出来たら、いよいよケースの外側を守る梱包です。
とくにソフトケースの場合は発送の可否を分ける大切な部分ですね。
ここからは梱包に使う材料編/ハードケース編/ソフトケース編の3つに分けて見ていきましょう。
5-1 主な梱包材と入手方法
まずはソフトケース・ハードケース共通でギターの梱包に最もよく使われる3つの梱包材について簡単に紹介しておきます。
プチプチ(エアキャップ)

梱包材としては最も有名で身近なのがプチプチです。
エアキャップ、エアパッキンなどと呼ばれることもあります。
「小さいころに潰して遊んでたやつ!」というイメージも強いかもしれませんが、プチプチの小さな空気袋は衝撃をよく吸収してくれるとても優れた緩衝材です。
値段も安く、ホームセンターなどで手軽に入手できます。
ppバンド
耳慣れない方も多いかもしれませんが、ppバンドは荷物などを縛る際に使われる頑丈なベルトのようなものです。
なくても困りませんが、プチプチを上から縛ったり、ケースの固定、ダンボールの固定など用途は広いです。
値段はとても安く、ホームセンターや100均などにも置いてあります。
ギター用ダンボール
楽器屋さんなどでギターを配送するときには通常ギター専用のダンボール箱が使われます。
とくにソフトケースの方にとっては梱包の労力や手間を大きく楽にしてくれる便利なものです。
値段もそれほど高いわけではないので、悪いことは言いません、ソフトケースの方は1つ用意しておきましょう。
自分で作るのもいいのですが、田村は工作好きの1人として「この大きさでしっかりと強度を出すのはかなり難しい」とだけ言っておきます。
売り場は楽器屋さんが主です。
楽器屋さんによっては在庫を切らしていることもあるので、事前に電話したり立ち寄ったときに店員さんに聞いてみたりしましょう。
※もちろん通販で買うのもありなんですが、送料が高いものや複数枚セットのものが多く割高になってしまいがちです。物自体が高いわけではないので、出来れば楽器屋さんを当たってみましょう。
5-2 ハードケースの梱包
ハードケースの梱包は「ただ発送する」だけならほとんど気を使わなくても大丈夫です。
発送の目的を問わず、ぷちぷちでぐるぐる巻きにして送るのがコスト・強度の面でおすすめです。
そのまま/梱包なし(発送△)

実はギターの場合、ハードケースはそのまま「梱包」扱いで発送することができます。
つまり、無理して頑丈な梱包材を購入する必要はないんですね。
ただし、全く梱包せずに発送するとケースに傷がついたりフタが開いたりする心配もあるので、最低限ラッピングか、PPバンドやガムテープによる固定はしておいた方が良いでしょう。
ラッピングは食品用ラップでケースをぐるぐる巻きにしてもいいですが、案外長さがいります。
参考リンクは貼りますが、買い足すくらいなら田村はプチプチをおすすめします。
プチプチ梱包

ハードケースの梱包で1番手軽でオススメなのはプチプチによる梱包です。
基本的に1〜2重まではケースのすり傷防止の意味合いが強く、クッションとしては最低3重くらいには巻いておきたいところです。
田村は以前買ったプチプチの余りを使ったのでツギハギだらけですが、大きめのプチプチでぐるっと包んで細くなった部分などをガムテープや紐などで縛ってしまうのが楽でしょう。
ダンボール梱包
正直、ハードケースの場合はダンボール梱包はあってもなくてもほとんど変わらないと思います。
強いて言うのであれば見た目はとても良いのですが、プチプチを分厚く巻いておけば保護能力に大きな差は出ないでしょう。

ハードケースをダンボールに入れる場合、中でケースがガタガタと動かないようにダンボールなどで大まかな隙間を埋めたり、緩衝材を詰めたりして固定します。
図では一部ですが、ダンボールとケースが直接触れる部分のないようにギターケース自体にプチプチを巻いたりしながら丁寧に詰めていきましょう。
5-3 ソフトケースの梱包
ソフトケースの梱包はなるべく「頑丈そう/しっかりしている」と思ってもらえるようなものがベストです。
実際に発送している方の例も交えながら見ていきましょう。
実際に発送した方の例(4)
まずは実際にソフトケースを発送した方がどんな状態でどこの運送会社を利用したのかを見ておきましょう。
※自作のダンボールを使っている方もいるのですが、基本的にダンボール工作で大きな箱型のものをしっかり作るのはとても難しく大変です。
第一に設計を含め時間がかかること、そして強度を持たせるのが至難の技であること、さらに見た目が崩れやすいことなども考えるとおすすめはしません。
田村自身も自作や工作は好きなんですが、せめて作るのであれば材料に元の形が近いものや大型のダンボールを使う前提で考えましょう。

作者:宮川輝さん
一部ダンボール梱包:自作
発送方法:ヤマト運輸(ヤマト便)
田村の備考
一般的にいうところの「ソフトケース」というよりは、セミハードケースを模したギグケースという印象のケースを梱包されています。
通常のソフトケースで全く同じ梱包をしてもヤマト便では受け取ってもらえないかもしれません。
逆にセミハードに見えるギグケースを発送する場合は1つの参考になると思います。
参照:「ソフトケース入りのギターを梱包して発送する方法! |宮川輝」より

作者:えぬまるライフさん
ギター用ダンボール:専用品
発送方法:記載なし
田村の備考
ソフトケースを専用ダンボールに入れる過程を紹介されているのですが、発送方法は序盤に経緯があるのみで結果を書き忘れてしまったようです。
ギター用のダンボールを買われる方は組み立て方が参考になるかもしれません。
参照:「ヤフオクで売ったギターを発送するための発送方法 |えぬまるライフ」より

作者:m.u.t.eさん
ギター用ダンボール:自作
発送方法:郵便局
田村の備考
ギター用ダンボールを自作してみたい方は1つの参考になるかもしれません。
(ただし完成後の写真がないです。)
発送方法は「郵便局」としか記述がないのですが、おそらく「ゆうパック」かと思います。
やや記述が曖昧ですが、梱包後にヤマト運輸・佐川急便には集荷を断られたようです。
参照:「【2018年】メルカリでソフトケース入りギターを売る時の梱包と発送方法まとめ |m.u.t.e」より

作者:棚から牡丹餅 老後資金を模索中さん
ギター用ダンボール:自作
発送方法:ゆうパック
田村の備考
ギター用ダンボールを作るのがとても上手いです。
多少工作の技術は必要ですが、作り方は参考にできます。
参照:「ギターを発送する際の梱包方法 ダンボールでOK?宅配業者は? |棚から牡丹餅 老後資金を模索中」より
ネット上でよく「佐川はソフトケースのギターも運んでくれる」なんて書き込みを見ますが、意外なことに今回調べた中に佐川急便は0件。代わりにゆうパックが人気のようですね。
むしろ佐川急便ではハードケースだけしか運べないと言われたという方もいるようです。
ダンボール梱包の方法
ソフトケースでの発送の場合はおすすめしたいのが大きなダンボール箱による梱包です。
ソフトケースの場合、プチプチでぐるぐる巻きにしても発送を断られてしまうことがあるので、出来ればダンボールに入れてしっかりと固定しておきましょう。

ヘッドのあたりはスペースが広くなってしまうので、まずはダンボールを筒状にして大まかに埋めてしまうのもいいでしょう。
残りの部分はソフトケースの中にプチプチを詰めたときと同じ要領で、ソフトケースがダンボールとくっつかないようにしながら丁寧に隙間を埋めていきます。
箱を動かしても中で「ガサゴソ」とギターが動くことがなくなればOKです。
6.ギターのサイズ計測

梱包を終えたら次は運送会社に依頼するときのサイズを測っていきましょう。
運送会社での荷物のサイズは通常160サイズ、170サイズなど「〇〇サイズ」というかたちで表します。
これは荷物の高さ、横幅、奥行きの合計を表していて、例えば160サイズというのは「3辺の合計が160cmまでの大きさ」という意味です。
ハードケースなどの場合はそれぞれ1番長い辺を測りましょう。
クロネコヤマトの宅急便は160サイズまで、ゆうパックは170サイズまでで、オーバーすると一回り大きな荷物の料金になります。
ギターケースは160サイズで送れる?
エレキギターの場合、多くの方はケースのサイズがぴったり160cm前後になるかと思います。
田村の場合は発送するエレキギターのサイズを家で測ると合計162cmでわずかに160cmをオーバーしてしまっていたんですが、結論から言えば「160サイズ」として発送することが出来ました。
ただこれは半分運のような要素も絡んでくることなので、基本的には自分で測ったサイズで送ることを考えておきましょう。
場合によっては1cmや2cmオーバーなら1つ小さいサイズで送れることもありますが、1cmでもオーバーはオーバーです。
ダメで元々なので期待はしないでおきましょう。
7.運送会社の料金・発送方法など

梱包したギターのサイズが分かったらいよいよ運送会社を決めて発送します。
ここでは代表的な3つの運送会社とメルカリ便について簡単に紹介しておくので、良ければ参考にしてください。
※詳細はリンクの各ホームページへどうぞ。
7-1 ヤマト運輸(クロネコヤマト)

ヤマト運輸さんは何度か利用させていただいて運送や対応が丁寧な印象があるので、ハードケースでギターを送るのであればおすすめしたいです。
選ぶサービスはサイズの都合上、160cmまでの宅急便か160cm以上のヤマト便のどちらかになると思います。
ソフトケースの運送に関しては1番厳しい印象です。
「ヤマト便でソフトケースのギターを送ったよ」という方も数名いるものの、集荷で断られてしまう可能性も高いでしょう。
宅急便
サイズ:60〜160まで
重さ:25kgまで
料金:2000〜3000円
保険:責任限度額30万円まで
公式ページ:宅急便 |ヤマト運輸
ヤマト便
サイズ:160〜200まで
重さ:30kgまで
料金:2500〜3500円
保険:任意加入(1口10円につき1万円補償)
公式ページ:ヤマト便 |ヤマト運輸
7-2 日本郵便(ゆうパック)

田村個人では使ったことがないものの、ギターの運送手段としては定評があるのが日本郵便さんです。
「ゆうパック」はサイズの上限が170cmまでということもあって、ケースの種類を問わず人気のある送り方です。
ヤマトと比べるとなぜかプラスの噂が少ないですが、運送が雑などのマイナスの噂も聞いたことがないので丁寧に運んでくださるはずです。
とくにソフトケースでの受付については1番柔軟に対応してくれるイメージがあるので、ソフトケースの方はゆうパックでの発送を目指してみましょう。
ゆうパック
サイズ:60〜170まで
重さ:25kgまで
料金:2000〜3000円
保険:損害賠償30万円まで
公式ページ:ゆうパック |日本郵便
7-3 佐川急便

インターネット上では「運び方が雑だ」などの噂があり、そのせいかギターの発送に使っている人が少ない印象なのが佐川急便さんです。
田村自身はサウンドハウスという音楽機材サイトを通してたまにお世話になっていますが、今のところ届けてくださるドライバーさんにとくに悪い印象は受けていません。
またネット上では「佐川なら何でも集荷してくれる」というソース不明の情報を見かけますが、出どころの分かる情報では「佐川急便に問い合わせるとハードケースでの梱包を求められた」という方の方が多い気がします。
佐川急便に限りませんが、ソフトケースを営業所に持って行く際はできるかぎりきっちりとした梱包をしていきましょう。
飛脚宅配便
サイズ:〜160まで
重さ:30kgまで
料金:2500〜3000円
保険:損害賠償30万円まで
公式ページ:飛脚宅配便 |SAGAWA
飛脚ラージサイズ宅配便
サイズ:160〜260まで
重さ:50kgまで
料金:2500円〜(サイズによる)
保険:損害賠償30万円まで
公式ページ:飛脚ラージサイズ宅配便 |SAGAWA
7-4 メルカリ

個人のギターの発送としては多くなってきているのがフリマアプリ「メルカリ」を通じたギターの発送です。
メルカリは運輸会社ではないのですが、ヤマト運輸や日本郵便と共同で「メルカリ便」という配送サービスを持っています。
※メルカリユーザー限定のサービスです。
※ゆうゆうメルカリ便でギターの発送は出来ません。(100サイズまで)
らくらくメルカリ便
サイズ:60〜160まで
重さ:25kgまで
料金:一律1600円(160サイズ)
保険:損害賠償30万円まで
公式ページ:らくらくメルカリ便 |mercari
らくらくメルカリ便はヤマト運輸の宅急便サービスをメルカリに取り入れたものです。
なのでハードケースやソフトケースの運送基準はヤマトと同じと考えてください。
メルカリでギターを売る方法について詳しくは「メルカリでギターを売る方法と手順 |登録から取引完了まで」をご覧ください。
8.発送

最後はいよいよ送り状を書いてギターを発送します。
送り状は自分と届け先の「氏名、住所、電話番号」と、荷物の中身(エレキギター/アコースティックギターなど)を書き込みます。
発送のときは運送会社の営業所に自分でギターを持ち込むか、トラックでの集荷サービスを利用しましょう。
サービスによってはコンビニで集荷をしてくれることもあります。
ソフトケースの方はもしも1つの営業所で断られてしまっても、めげずにいくつかの営業所を回ってみてください。
同じ運送会社でも集荷担当の方によって送れることもあるそうです。
準備から始まりかなり大変だったかと思います。お疲れ様でした。