楽器をクレジットカードで買えば支払いが楽なんじゃないか。
これって欲しい楽器を前に手持ちのお金が足りないときにはついつい考えてしまいますよね。
しかし、結論から言って楽器をクレジットカードで購入するのはおすすめできない場合も多いです。
とくに分割払いを考えている方には田村からお伝えしたい注意点などがたくさんあります。
今回はクレジットカードが一体どんなもので、どんな使い方をすれば損をして、逆にどう使えば便利なのかについて一緒に見ていきましょう。
1.クレジットカードってどんなもの?
クレジットカードとは非常に簡単に言ってしまうと「現金の代わりとして使えるカード」のこと。
レジでクレジットカードを掲示すれば後は暗証番号やサインだけで商品を買うことができるので、小銭やお札をたくさん持って歩く必要がないとても便利なものです。
最近は通販やアプリなどの支払いにもよく使われるので、支払い方法が「クレジットカードのみ」となっていて困った経験がある方もいるかもしれませんね。
1-1 商品の代金は後払い
さて、クレジットカードを持っていれば現金がなくても買い物ができますが、もちろん商品がタダになるわけではありません。
基本的にクレジットカードで支払った分のお金は翌月にまとめて「後払い」をします。
お金を使った実感はあまりなくてもあなたの「銀行口座」から後できっちり引き落とされるのでご注意ください。
1-2 引き落としは翌月から◯回

銀行からの引き落としは通常ならクレジットカードを使った翌月の末に一括で行われます。
この場合、支払うのは商品の代金ぴったりでOKです。

ただ実はこの引き落としは「金利」と呼ばれる手数料を追加で支払えば「3回払い」「6回払い」のように分割することも出来ます。
これは例えば楽器などの高額な買い物の代金を「3ヶ月」や「6ヶ月」に分けて毎月少しずつ支払うことが出来るということ。
つまり、クレジットカードはローンのような「借金」としての仕組みも持っているんですね。
1-3 楽器屋さんでの便利な使用方法とおすすめ
先に書いてしまいますが、田村はクレジットカードの支払いは「一括」のみにしておくことをおすすめしたいです。
というのも分割払いにするのであればローンの方がはるかに安いからです。
後で詳しく紹介しますが、どうせ借りるなら「楽器屋さんの無金利キャンペーン」などをうまく利用しましょう。
また、一括払いの場合も出来れば1万円以内のものに収めておいたほうが無難です。
高額なものを「来月なら払えるはず」と思って買ってしまうと後で後悔することも多いですからね。
「今月の支出が不安だけど楽器の小物(ギターの弦など)が欲しいな」というときに使うのが一番無理がなくて良いと思います。
余計なお世話だ!と思われた方、おっしゃる通りです。
それでは、この先からはいよいよ「現金」「ローン」「クレジットカード」についての具体的な説明に入っていきますね。
※クレジットカードのQ&A
クレジットカードについてもう少し知りたいという方は下のQ&Aの折りたたみ記事をタップしてみてください。
クレジットカードは誰でも作れるの?
クレジットカードを自分で作るにはまず「20歳以上であること」が必要です。
未成年でも「18歳以上で社会人」の方であれば親権者(ご両親など)の方の同意があればクレジットカードを作ることができます。
※高校生の方は残念ですが作れません。
あとは収入面などでカード会社の審査にさえ通れば誰でもクレジットカードは作れます。
大学生の方は普通のアルバイトで審査に通れることも多いですよ。
クレジットカードは無料で使えるの?手数料は?
クレジットカードには一年ごとに「年会費」のかかるものもありますが、楽天カードなどのように無料で作れて使えるものもあります。
実は代金を後払いにするための手数料は「楽器を購入したお店」がカード会社に払ってくれるので必要ないです。
ただし分割払いなどで少しずつお金を支払いたい場合には「金利」と呼ばれる手数料を自分で払う必要があるので気をつけてくださいね。
金利ってなに?
金利とはローンやクレジットカードの分割払いで「支払いの期間」と「商品の代金」に応じて支払う手数料のようなもののことです。
基本的には商品の値段に対して「◯%」という形で表されて、分割の期間が長いほど金利も高くなります。
例えば5万円の楽器を5回払いにするときの金利が14%だとすると、5万円の14%にあたる7000円が手数料です。
つまり、この場合最終的に支払うのは5万円に7千円を足した5万7千円ということ。
毎月の支払いはこれを5で割った1万1400円ですね。
クレジットカードはなぜ後払いにできるの?
クレジットカードで簡単にお金を後払いにできるのは、あなたに「後からきっちり返してくれる」という信用があるからです。
逆に言えばこの信用がないとクレジットカードは作れないということ。
クレジットカードを作るときの審査ではこの信用が審査されます。
クレジットカードの作り方
基本的に「カードを作る」と決めてしまえば後は必要事項を入力して審査を受けるだけです。
詳しくは記事末で紹介しますので、いち早く知りたい方は「スキップ」を押してジャンプしてください。
ここには参考までに楽天カードの申し込みキャンペーンへのリンクを貼っておきますね。はじめての申し込みで5000円分のポイントがもらえるそうです。
参考ページ:楽天カード
2.楽器を買う方法とクレジットカード
さて、では本題のクレジットカードを使って楽器を買うということについてです。
一体どこまでがお得でどうすると損なのか、クレジットカードとその他の支払い方法をしっかり比較していきましょう。
2-1 楽器の購入方法は3つ

楽器の支払いは大きく分けると「現金」「ローン」「クレジットカード」の3種類から選べます。
「現金」というのはいつも皆さんが買い物をするときと同じで小銭やお札を使って商品の代金をその場で払うことですね。
「ローン」については後できちんと説明しますが、これは「月々決められた額を返済する」という形の借金になります。
仕組みとしてはクレジットカードの分割払いとほぼ同じだと思ってください。
2-2 一括払いでの比較

現金での一括払いとクレジットカードでの一括払いはどちらも全額をいっぺんに支払いますが、大きく違うのは「支払いのタイミング」です。
現金は楽器を買うその日にその場で払い、クレジットカードは翌月の決められた日に銀行から引き落としです。
その月はお金がないけど「どうしても今欲しい!」という場合はクレジットカードが便利ですね。
クレジットカードでは100円につき1ポイント(1円分)が還元されることが多いですが、楽器屋さんのポイントカードと合わせて使えない場合もあるので一度楽器屋さんで聞いてみましょう。
2-3 クレジットカードの2回払い

実は2回払いまでであればクレジットカードは無金利で使えることが多いです。
つまり高額な楽器を買ったとしても無金利の2回払いであれば手数料なしで後払いができるということ。
例えば4月に5万円の楽器を買った場合、支払いは5月と6月に2万5千円ずつです。
ただ、楽器屋さんには時期によってさらに強力な「無金利キャンペーン」というものがあるので個人的にはそちらも知っておいて欲しいです。(次項)
2-4 3回以上の分割払い

さて、ここまではなんとなく「クレジットカードが便利かも」という流れですがここからは真逆です。
3回以上の分割に関してはなるべく楽器屋さんのローン制度を使いましょう。
というのも、同じ分割回数に対してかかる金利が大きく違うからです。

名前は伏せますが、これは田村がよく利用させてもらっている楽器屋さんとクレジットカードの金利を表にしたものです。
こうして比べるとローンの方がかなり金利が低いことがわかりますね。
分割回数が多くなると金利が逆転していますが、そもそも楽器屋さんによってはクレジットカードの分割回数が24回までで制限されている場合もあるので詳しくはお店の方に聞いてみてください。
楽器屋さんのローンと無金利について
楽器屋さんでのローンは、クレジットカードと違って「その都度」審査があります。
とは言っても審査の内容などはクレジットカードとあまり変わらないので安心してください。
また楽器屋さんによっては年に何度も「無金利キャンペーン」をしているところもあります。
これは文字通り金利なしで分割払いができるということなので、ぜひ「お店の名前 無金利」などで調べてみてくださいね。
楽器屋さんのローンについて詳しくは「楽器をローンで買う方法と損しないための注意点」をご覧ください。
2-5 クレジットカードのリボ払い

クレジットカードには一見楽に見える「リボ払い」という独特な支払い方法がありますが、これは「高額な楽器になればなるほど損をしてしまう」のであまりおすすめ出来ません。
ここでは仕組みを割愛しますが普通の金利になおすと20万円の楽器で25%、30万円の楽器で38%にもなるので、分割の多さを差し引いてもかなり割高になってしまうでしょう。
リボ払いの仕組み

リボ払いとは商品の代金を毎月一定の金額ずつ返済していく方法のこと。
返済額は3000〜5000円くらいが一般的です。
ただ注意して欲しいのは毎月の支払いには「残りの返済額に応じた」手数料が必要になるということ。
手数料はおよそですが「残金の15% ÷12」に設定されているカード会社が多いようです。
これだけ見ると支払いが楽そうに感じてしまいますが、20万円などの高額楽器になると一気に手数料が増えてくるのがリボ払いの怖いところなので、皆さんも十分に注意してくださいね。
3.クレジットカードの作り方
それでは最後にクレジットカードの作り方を簡単に説明しておきます。
楽器をクレジットカードで買う方も買わない方も、これを機に良ければご自分のカードを作ってみてください。
※必要な内容をごくあっさりと説明しますので、詳細は実際のカード会社の申し込みフォームなどで確認してください。
3-1 カードの発行に必要な条件
クレジットカードを発行するためにはまずカード会社の「審査」に通る必要があります。
まずはその審査の条件を確認しましょう。
①年齢
20歳以上であること。
もしくは18歳以上の社会人で親権者の同意があること。
大学生は作れますが高校生は作れません。
②収入
作るカードのグレードに応じた収入があること。
きちんとお金を返す能力があるかをみられます。
※大学生であればアルバイトでも審査に通ることがあります。
田村自身も楽天で初めてのカードを作ったときは月3万円程度の大学生アルバイトでした。
③銀行口座
自分名義のものを1つ用意しておきましょう。
基本的にはゆうちょ銀行でもかまいません。
※楽天カードの場合なくても良いのですが、振込に手数料や手間が必要になってしまうので作っておきましょう。面倒であればオンラインの楽天銀行を一緒に作るといいです。
④身分証明書
運転免許証や保険証などの提示やコピーを求められる場合があります。
※楽天カードは不要
3-2 カードを作る
申し込むクレジットカード会社を決めたら、カードの申請フォームを開いて必要事項(氏名、生年月日、住所、収入、口座番号、家賃などなど)を入力して送信し、審査の結果を待ちます。
無事審査に通過すれば後はカードが届くのを待つだけです。
カード会社がよく分からないという方には田村からは楽天カードを勧めておきます。
年会費が無料で、大学生やフリーターの方でも使っている方が多く、細かな手続きも要らないので1枚目としては作りやすく使いやすいものだと思います。
申し込みリンク:楽天カード
クレジットカード自体は悪用されるととても怖いものなので、作ったカードの管理はしっかりしてくださいね。
カード会社にかかわらず、もしも失くした場合や身に覚えのない使用履歴を見つけたときにはすぐにサポートセンターへ電話することを覚えておいてください。