2018年10月27日

すり合わせ作業の様子② |フレットの角を丸く削る〜仕上げ

この記事は田村が行なったすり合わせ作業の様子をお伝えする記事の後半です。

レベリングまでが終わった前半記事の続きとして、今回はフレットの角を削る作業から仕上げまでの作業工程をご紹介します。

※「自分ですり合わせる」ということについての手順や説明、注意点、必要な道具やネック調整などについては「ギターのフレットを自分ですり合わせた方法 |予算2000円」をご覧ください。

※作業前半の様子はこちら。「すり合わせ作業の様子① |準備〜レベリングまで


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1.レベリング後のフレットの状態



これは前回の記事でレベリング作業までが終わった時点でのフレットの写真です。
この写真を見るとフレットの上の面はツルツルに仕上がっていますが、普通のフレットに比べてとても「角ばっている」ことがよく分かると思います。

ここからはこの「角」を紙やすりを上手く使いながら丸くして行きましょう。
※写真ではマスキングテープを剥がしていますが、これは間違って剥がしてしまっただけでもう一度貼り直すので皆さんは剥がさないように気をつけてくださいね。


2.フレット面取り用のマーキング(2回目)



さて、せっかく2000番までのヤスリでピカピカにしたフレットですが、ここでもう一度面取りのためにマジックペンで黒く塗っていきます。
後でもう一度きちんと説明しますが、今回はレベリングのときとは逆で「ペンの黒色を消さないように角だけを削る」ことが目標のマーキングです。


3.ヤスリの準備(2回目)



さて、前回と違って今回はとても繊細な作業のできる「フレットファイル」(フレットの角に使うためのヤスリ)の代用品を作る必要があります。

これには様々なやり方が考えられると思うんですが、今回、田村は定規に小さくちぎった紙やすりを貼り付けて使うことにしました。

※角を削るだけならマスキングはいらないかと思い一度剥がしてしまったんですが、フレットに傷がついてしまいそうな気がしたのでもう一度マスキングテープを貼り直しました。


4.フレットの角を丸く削る



フレットファイルでフレットの角を削っていくときには、面取りした黒色の部分(特にてっぺん・真ん中のライン)を絶対に消さないように作業していきます。

つまり、レベリングによってきれいに揃っている(はず)のフレット上面を削ってしまわないようにフレットの角だけを削って丸くしていこうという作業になります。
この作業を失敗すると最悪レベリングからやり直しになってしまうので、これまで以上に集中して作業に当たりましょう。


①320番



320番のヤスリで角を削った様子。
指板に対してやや立て気味の角度で定規(ヤスリ)を当てて削りました。
レベリングのときと同じで、フレットの概形はこの段階で作ってしまいます。

角の面取りで黒いラインを消してしまわないように気をつけて下さい。


②600番



600番のヤスリで角を削った様子。
先ほどよりわずかに寝かせ気味でヤスリを使っています。


③1000番



1000番のヤスリで角を削った様子。
600番よりさらにヤスリを寝かせて使いました。

面取りのヤスリの角度が寝てきたので、マジックペンの線もだいぶ細くなってきましたね。

※ここから赤枠の終わりまでが前半記事の磨き上げと重なる部分です。田村は1500番〜指で全体を磨き上げていますが、1000〜2000番のヤスリは硬めのスポンジに貼り付けてフレット全体を磨くようにすると綺麗に仕上がりますよ。

④1500番



1500番のヤスリにはもうほとんどフレットを削る力はないので、指で直接角の上を磨いていくことにしました。


また角からフレット上面を滑らかにつなぐためにフレット全体にもヤスリがけをしました。
この作業はなるべく丁寧にしておきましょう。

※田村は指でやってしまっていますが、可能なら「ヤスリがけ専用の硬めのスポンジ」(ホームセンターなどで売っている)や、「レベリングで使ったブロックにゴムシートを貼ったもの」にヤスリを固定して使うのがおすすめです。
そうすることでより楽にきめ細かく磨くことができます。
※レベリングで使った固いブロックのまま使うとまたフレットに角が付いてしまいます。


面取り用のマジックペンもここで消えましたね。
まだ細い傷は多いですがかなり綺麗になりました。


⑤2000番



2000番のヤスリも手を使って全体を磨いていきました。
これも硬めのスポンジかブロックとゴムシートが準備できればそちらを使いましょう。


ひとまず2000番までの磨き上げが終わった様子。
リペアマンさんの仕上げたものに比べるとまだまだ四角っぽさが残りますが、田村の場合は元のフレット高が低かったこともあってこれ以上丸く削るのが難しく、ここまでで良しとしました。


5.仕上げ(磨き上げ)

いよいよすり合わせ最後のステップで、フレットの表面が弦と擦れてギシギシいわないようにツルツル、ピカピカに磨き上げていきます。


最後の最後はマスキングテープを剥がしてフレット磨き用のクロスでフレットをピカピカに磨いていきます。
貴金属磨きなどがあればそれでも構いません。


しばらく磨いているとクロスが細かい鉄粉で真っ黒になります。



磨き上がりの様子。
見た目はかなりピカピカになりましたね。


6.弦を張ってチェック



それではいよいよ新しい弦を張ってすり合わせがきちんと成功したかを確かめていきましょう。


①音詰まり、ビビリがないか

弦を張ってチューニングを合わせたら、まずは各フレットに音詰まりやビビリがないかを1つずつ実際に音を鳴らしてチェックしていきます。

田村は各フレット、各弦で無事きれいに音がなりましたが、ビビリや音詰まりがあった場合は弦を外して最初のレベリングに戻ることになってしまいます。


②弦がギシギシしないか

先ほどのチェックですでに分かっているかもしれませんが、次は押弦やチョーキングで弦がギシギシと軋まないかをチェックします。

田村の場合はほんの少しだけギシギシ感があったんですが、全てのフレットで数回ずつ軽いチョーキングをすると5分もせず綺麗に直りました。
ギシギシが酷い場合はその程度では直らないと思うので、一度弦を外して1500番、2000番、金属磨きの工程を丁寧にやり直してみましょう。

※お疲れ様でした。今回のすり合わせの総まとめは「まとめ記事」の最後に記載しています。


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