防音室自作の7日目におこなった作業を写真で実況・説明する記事です。
今回は最後に余った端材をフル活用して防音室の遮音性と吸音性を高める作業と、機材や電源を整備した室内の様子をご紹介します。
・端材を使った天井の吸音
・内装の整備
・配線と電源の整理
・機材の搬入
1.端材の利用
1日目〜6日目の作業を通して余った材料を並べてみると、結構色々な事に使えそうな量があります。
7日目はこの端材料をうまく使って防音室の防音性能を強化していきます。
2.天井の吸音
まずは防音室の内側で唯一、吸音材を使わなかった天井に吸音材と遮音板を取り付ける事にしました。
端材の中でも大きい30×90cmほどの木材4枚と、5日目の組み立てでも使った古い布団の残りを使います。
2-1 端材の取り付け
まずは木材の取り付け位置を確認しながら鉛筆で印をつけて、
ドリルで穴をあけていきます。
上向きなのでやや作業が難しいですが、なんとか取り付けられました。
横からみるとこんな風に天井板との間にポケットのような空間が出来ていて、この部分で音を吸音する狙いです。
天井への取り付けは例のごとく先にネジを軽く刺しておくと楽に行えます。
反対側の角にも同じように板を取り付けて、
まずは合計3枚の板を取り付けました。
2-2 吸音材の詰め込み
古い布団の残りを天井のサイズに合わせてカットして、元のシーツにくるんだ様子。
これをどうにか頑張って今作った天井板と端材のポケット部分に押し込みます。
(布団がなければ、新聞紙の束を詰めてもかなり吸音効果があります。)
吸音材を詰め込んだら、最後の端材を取り付けて天井の防音性強化の完了です。
これで天井の半分以上は2重壁になったので、飛躍的に遮音・吸音効果がアップしたはずです。
ちなみに、写真上側の2枚の板の間には数cmの隙間が空いていますが、これは天井と端材で囲まれたポケット部分の広さを変えることで、異なる帯域の音を吸収する狙いがあります。
3.床の遮音
天井に大きな端材板を4枚使ったので、残った端材はこれで全てです。
柱の端材は床と柱の間を埋めるのにぴったりのサイズなので、この隙間にどんどん端材をはめ込んでいきます。
柱材の厚みによって多少部屋の内側にはみ出たりしますが、良い具合にぴったり床面が覆えそうです。
反対側の床にも端材を詰めて、本当にぴったり全ての端材を使い切れました。
遮音と呼ぶほどの効果はないと思いますが、吸音も含めて少しは防音効果がアップすると思います。
4.機材の運び込み
これでいよいよ現時点でできる限りの防音性能の強化が終わったので、ギター用の機材類を運び込んでいきます。
写真は昔から機材棚として使っている本棚です。
前は埃除けを付けていたんですが、防音室内では不要なので取ってしまいました。
壁にギターハンガーを取り付けた様子。
ずっと憧れていたんですが、マンションの壁に穴をあけるわけにはいかなかったので、ようやく取り付けられました。
練習用に使っている鏡を壁に取り付けた様子。
この鏡にはずっとフォームの確認でお世話になっています。
5.配線と仕上げ
これで本当に最後の仕上げ、防音室内の配線と環境を整えていきます。
5-1 延長コードとフック
ホームセンターで延長コード(600円)、100均でフックを追加購入しました。
5-2 ヘッドフォンかけ
フックの1つは壁に取り付けてヘッドフォンかけにしました。
ハンガーを使えば上着もかけられます。
5-3 シールドかけ
もう1つのフックは機材棚に張り付けてシールドかけにしました。
(エレキギター用)
5-4 配線の整理
伸び放題になっていた配線類を延長コードを使ってまとめていきます。
ミニアンプ、エフェクター、ノートパソコンに使う電源は延長コードにまとめることにして、天井裏(?)のスペースを使って延長コードを引っ張ります。
柱に沿って機材棚の裏に延長コードを下ろして、各種機材の電源はそこから取ることにしました。
5-5.完成
残った譜面台、三脚、エレキギター、イスなどを防音室に運び込んで設置すれば、ギターの練習・レコーディングスタジオの完成です。
防音室自作の7日目、ついに防音室の完成です。
現状はひとまずこれで満足ですが、まだまだ防音性には強化の余地や方法があるので、今後またさらにレベルアップさせた時には追加で記事にしますね。
また今回の経験からもっと簡単に防音室を作る方法も色々と分かったので、そちらもきちんと記事の形にまとめる予定です。お楽しみに。