防音室自作の5日目におこなった作業を写真で実況・説明する記事です。
今回は4日目に引き続いて壁を取り付けていき、さらにドア、天井、照明も取り付けて防音室の外観が完成するまでの様子をご紹介します。
・4日目に取り付けた壁の調整
・ドア、残りの壁の取り付け
・コード用の穴作り
・天井取り付け
・照明取り付け
・ドアノブ作り
1.外壁のネジの締め直し
まずは4日目に作った壁の微修正からスタートです。
4日目の最後に作った壁の様子。
写真では分かりにくいのですが、柱と壁板の間に少し隙間が空いてしまっています。
壁の隙間をなくした様子。
これまでの組み立てでも見たように、一度ネジが柱から抜けるまで緩めて、しっかり押さえながら止め直すとぴったりくっ付けることが出来ます。
壁の取り付けは横向きで、しかもグラスウールの反発もあって隙間が出来やすいので、少々手間ですが全ての壁でこの作業を行った方が良さそうです。
2.壁板の取り付け
残った壁もこの調子で組み立てて行きましょう。
4日目の作業と同じ要領で3面目(写真の右手)の壁を組み立てていきます。
取り付けた壁板のつなぎ目に少し隙間が空いてしまった様子。
横から見ると音漏れしそうな隙間ですが、上から見ると壁板は支柱にぴったりくっついているので、実質隙間がないのと同じ状態だと言えそうです。
これで3面目の壁の取り付け完了です。
防音室の内側がだいぶ「部屋」っぽくなってきました。
外から見た様子。
内壁パネルにはほとんど防音効果がありませんが、一応2重壁に見えるので外観もかなり防音室感があります。
3.ドアの取り付け
次はいよいよドアのある面の壁を組み立てていきます。
後でドアが閉まらなくなってしまうと困るので、取り付けはドアからしていきましょう。
3-1 蝶番の仮止め
まずは4日目に広げた蝶番用の彫り込みに、蝶番を仮止めします。
この時に、蝶番に付属していた専用のネジ(写真右)があまりにも刺さりにくかったので、取り付けには壁用のネジ(写真左)を使いました。
柱への仮止めが出来たら、ドアの板側にも蝶番を仮止めしていきます。
3-2 蝶番の固定
仮止め状態でドアが問題なく動きそうなら、蝶番の残ったネジもしっかり止めていきます。
角っこの作業なので、こんな風にずんぐりしたドライバーよりも長いドライバーがあると便利かもしれません。
ドアの取り付け完了。
実際にドアを開閉して、動きや立て付けを確認してみます。
ドア自体の立て付けに問題なさそうですが、どうやらこのカーペットと床の段差を乗り越えるのは苦手なようです。
(ドアがあまりにもジョイントマットにすれすれの高さなので、木のザラザラがカーペットに引っかかってしまいます。)
3-3 ドアを削る
ドアの引っかかりを解消するために、一度ドアを取り外して彫刻刀で下側を削っていきます。
全体的に少し削って、角を落としたんですが、これが中々大変な作業でした。
削ったついでに、カーペットとの滑りを良くするためにドアの下側をテープで覆っておきます。
もう一度ドアを取り付けると、今度はきちんと閉めることが出来ました。
ちなみにドアの板から蝶番用のネジが突き出してしまっているので、後で何か対策した方が良さそうです。
4.外壁の完成
最後に残った壁も取り付けていきます。
残ったドア横の壁を取り付ければ防音室の4方の壁が完成します。
この面だけはグラスウールが足りなくなってしまったので、古い布団を切ってグラスウールと一緒に挟みました。
ドアが開閉できることを確認しながら最後の壁板を取り付けた様子。
これで防音室の側面、外壁は完成です。
反対側から見た様子。
5.天井の取り付け
次はぽっかり空いたままの天井部分を組み立てていきます。
5-1 コード用の穴作り
天井の半分は端材を寄せ集めて組み立てますが、それを利用して防音室内に電源用のコードを引き込みます。
写真は端材の1枚に彫刻刀でコードサイズの溝をつけた様子。
実際に天井に板を置いて延長コードを通すとこんな風になります。
コードの長さを調節したら、天井の端材板をネジで柱に固定していきます。
今回は延長コードの大半は防音室の外に出した形にしました。
5-2 端材の長さ調整
3日目に長さミスが発覚して大きくはみ出していた板をノコギリでカットします。
大変というほどの作業ではないですが、面倒なのでホームセンターのカット依頼は端材でもしっかりサイズを書きましょう。
(サイズを決めて使う木材はそもそも端材ではないですね。)
5-3 天井完成
カットした端材板と大きな天井板を取り付けて、ついに防音室の外観が完成しました。
これでもう見た目だけなら立派な木の小部屋です。
しかし実は反対側には設計ミスのしわ寄せで少し大きめの隙間が空いてしまっているので、また後で修正する必要がありそうです。
6.照明の取り付け
次は防音室の中に照明を取り付けていきます。
見た目こそ完成したものの、まだ中は真っ暗な防音室に照明を取り付けていきましょう。
使うのは電球とソケット付きコードの2つです。
ソケット付きコードのソケット部分はネジで固定する仕組みなんですが、ネジは付属していなかったので壁用のネジで止めることにします。
ソケットを天井の柱に固定した様子。
電源は天井から引き込んだ延長コードからとっています。
ソケットに電球を取り付けてスイッチを入れると無事に電気がつきました。
7.ドアノブの取り付け
次は防音室のドアに取っ手を付けていきます。
ドアは内側から閉められないと意味がないので、中からしっかり扉を閉めるためにドア板にドアノブを取り付けた様子。
端材を外側からネジで止めただけのシンプルなものです。
ドアの下側はジョイントマットとの摩擦が大きくて、真ん中のノブだけでは上手く閉まらなかったのでもう1つ低い位置にもドアノブを取り付けました。
8.設計図の防音室完成
ここまでで設計図に書いていた自作防音室は完成したことになります。
仮完成の防音室の様子を写真で紹介しておきますね。
8-1 外観
防音室の入り口側。
部屋の入り口から見た防音室。
部屋のドアはギリギリですが完全に開けます。
8-2 消灯時
外部屋の電気を消した様子。
特に消す必要もないのですが秘密基地感があって好きです。
天井部の板からはわずかに光が漏れていて、隙間があることがわかります。
この辺りを対策すればさらに防音性能が上がりそうですね。
8-3 天井上のスペース
防音室の上は150cm×160cmの大きな物置スペースです。
今は木材置き場ですが、いずれは天井の上に様々な収納スペースを作って有効活用したいと思います。
8-4 寝るためのスペース
防音室横(ドア側)の様子。
このスペースは布団を敷いて寝るための場所です。
布団は朝起きたら畳んで、防音室の天井の上に上げてしまいます。
8-5 ドアの開閉
ドアがしまっている時の様子。
外側にはノブをつけていないので、隙間に指を引っ掛けて開けています。
ドアを開いた様子。
ドアの大きさは70cm×150cmですが、実際は内側に戸当たりがあるので、出入り口は60cm×130cm程です。
8-6 防音室の照明
消灯時の防音室内の様子。
そして点灯時の様子。
だらんと垂れ下がったコードはまとめてしまった方が良さそうですね。
8-7 防音室内
防音室内から見たドア側の様子。
天井を見上げた様子。
床を見下ろした様子。
5日目はついに防音室の外観が完成しました。
設計で考えていた作業はここまでなんですが、実際に組み立ててみるとまだまだ改善することができそうなので、引き続き記事は続きます。
6日目は隙間を埋めることをテーマに作業をしていきます。
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