防音室自作の3日目(後半)におこなった作業を写真で実況・説明する記事です。
3日目後半の今回はグラスウール吸音材をカットして包装したときの様子をメインにご紹介します。
・グラスウールの包装
・グラスウールのカット
・蝶番用の彫り込み作り
1.グラスウールの開封
まずは一度防音室の部屋を片付けて、グラスウール吸音材の加工をしていきます。
1-1 グラスウールの危険なイメージ
吸音材決めの時の下調べによると、グラスウールは吸音材としてはとても安いのですが、その分扱いは難しいらしいそうです。
例えばインターネットには、素手で触るとしばらくチクチクした感覚が取れない、ホコリ状のガラス繊維が舞う、カビが生えるなど、ネガティブなことも多く書かれていて、素人の田村にとっては「危険なもの」というイメージがあります。
1-2 グラスウールの開封作業
調べた限りではもしグラスウールのホコリを吸い込んでしまっても体に害はないそうですが、マスクをしていても少し緊張しています。
購入したグラスウールはシート状に1枚ずつ袋詰めされているようなので、ひとまず外袋を開封していくことにしました。
ところがいざ開封してみると、どう見てもむき出しのグラスウール(ガラス繊維)面が見えています。
これは予想外です。
ということで一度ガムテープで封印してベランダへ移動します。
外袋の反対側を開封してみると、こちら側のグラスウールはしっかりとビニールで包まれていました。
黄色い袋には約3mのグラスウール8枚が2つ折りの状態で入っているので、どうやらこのグラスウールは両端の開いた筒状のビニールで包まれているようです。
2.グラスウールの端の処理
というわけで本当はカットしたグラスウールだけを包装するつもりでしたが、全てのグラスウールを包装する必要が出てきました。
グラスウールの「ガラス繊維」は田村にはとにかく未知の物質なので、グラスウールの両端は新聞紙でしっかり包んでしまうことにします。
グラスウールに慣れた方から見れば笑ってしまうような内容でも、初めてだと怖いものは怖いです。
2-1 新聞の袋作り
まずは半分に折った新聞紙2枚を重ねて置きます。
さらに中のグラスウールが出てこないように端っこを少しずつ折っておきました。
後はこれをガムテープで止めれば新聞袋の完成です。
これを個数分(16セット)作ればよかったんですが、4つくらいでめんどくさくなって直接新聞で包むことにしてしまいました。
あとあと振り返るとこの新聞袋をかぶせる方式が1番楽で頑丈です。
2-2 グラスウールの再開封
マスクや手袋などの防具を整えてベランダでグラスウールを再び開封していきます。
外袋を破り始めると、グラスウールが空気を吸ってどんどん膨らんできました。
最終的に2倍くらいに膨らんだので、開封は作業場所でするようにした方が良さそうです。
内袋を破いてしまわないように気をつけながら、黄色い外袋は完全に切り開いてしまいます。
端っこまで開けました。
風が吹いてグラスウールが飛び散る前に急いで新聞で包んでいきます。
2-3 両端を新聞で包む
新聞で包む時は、まず写真のように1番上のグラスウールの下に新聞を挟みます。
そして後は折り返してガムテープで止めるだけです。
横から見た様子。
この作業をひたすら繰り返して全ての端を新聞で包んでいきます。
全てのグラスウールが新聞で包めた様子。
作業をしてみて分かったんですが、グラスウールは思っていたよりかなり安全で扱いやすいようです。
というのも、少々風が吹いたりしてもガラス繊維やホコリが舞い上がるようなことはなく、よほど振り回したりしなければ手や服にガラス繊維がついてしまうこともなさそうな印象でした。
直接グラスウール面を触らない限りは手袋がなくても平気そうです。
残りの作業は室内で行なっていきます。
3.グラスウールの包装
新聞紙で包んだ部分はあまり強度がないので、補強やしっかりした包装作業をおこなっていきます。
室内にグラスウールを運び込んだ様子。
8枚のうち6枚は半分に折ったままの状態(2重)で使うので、その分のグラスウールを新聞で包装していきます。
新聞紙で簡単に包んだ状態のグラスウールの端は、ちょっとしたことで破れてしまいそうな弱さです。
なので、まずは補強として2端をまとめて新聞で包みます。
その後、さらに2つ折りのままのグラスウールを上から広く新聞紙で包みます。
ついでなので、同じようにしてどんどん上まで新聞で包装していきます。
これを6本分繰り返して、グラスウールの包装作業は終了です。
グラスウールはとても軽いので、新聞で包めば壁に立てかけることも出来ました。
4.グラスウールのカット
8枚のうち、残った2枚のグラスウールは半分にカットして使うので、その作業を進めていきます。
4-1 グラスウールカットの準備
まず半分折りのグラスウールの真ん中にマジックペンで線を引きます。
今回は正確さが必要ないのでかなりアバウトです。
これに沿ってグラスウールを切っていきますが、この作業には包丁(108円)を使うことにします。
下には切りくず受けの新聞紙と、まな板としてプラダンの切れ端を敷きました。
4-2 グラスウールのカットの様子
下調べの時に、グラスウールは包丁で切るのが良いという記事を見かけていたのですが、本当に楽に切れていきます。
切った後の様子。
近くに寄ってみると端の方に一切れだけグラスウールの破片がありますが、他の細かい破片などは全く見当たりません。
グラスウールは包丁で普通に切る分には飛び散ってバラバラになったり、細かいガラス繊維のホコリクズが出たりすることはないようです。
4-3 切り口の包装
グラスウールの切り口には先ほど途中で作るのを諦めてしまった新聞紙の袋を被せて、ガムテープで止めておきます。
これが驚くほど楽で頑丈だったので、新聞などで包む場合は初めからこうした方が良さそうです。
最後は下に敷いていたプラダンの切れ端と新聞紙をそのまま丸めてテープで止めてしまいました。
念のため掃除機もかけましたが、恐らくほとんどグラスウールのガラス繊維やホコリは飛び散っていないと思います。
5.柱の蝶番用の彫り込み
2日目にドア用の板に蝶番を取り付けるための彫り込みを入れましたが、同じ要領でドア用の柱にも彫刻刀で彫り込みをしていきます。
本当は写真の右側に彫る予定だったんですが、節があったので反対側を彫ることにしました。
後は、針葉樹合板の時と同じ要領で彫っていきます。
木材が違うからなのか天然木だからなのか、針葉樹合板のに比べると少し彫るのが難しかったです。
(木自体は柔らかいので原因が分かりません)
蝶番が綺麗にハマったら、2つ目の彫り込みも仕上げて完了です。
6.片付け
恒例のお片付けの様子です。
実は今日は木材系の加工をほとんどしなかったので、片付けも本当に楽でした。
内壁用のパネルとグラスウールを壁際に立て掛けて少し工具をまとめ、3日目の作業は終了です。
3日目後半はグラスウールの加工でしたが、作業する前は部屋中にグラスウールが舞い散ってしまったらどうしようかとかなり心配していました。
しかし実際には記事で見てもらった通りで、グラスウールは噂より使いやすい素材のようです。
4日目はいよいよ柱の組み立てに取り掛かります。
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