2018年1月14日

弦がビビる原因とビビりを直す方法

ギターを弾いている時に、特定の弦やフレットだけビヨーンとバネのような音が鳴ってしまうことを弦がビビると言います。

1度弦がビビり始めると演奏にも集中出来ませんし、出したい音も出せなくなってしまいますよね。
今回はそんな弦のビビりの原因や、弦がビビってしまう時の対処方法をご紹介します。


スポンサーリンク

1.弦がビビるとは

冒頭でも書いたように弦がビビるとは「ビヨーン」という芯のない音が出てしまう状態のことです。

では弦がビビっている時、ギターには一体何が起こっているんでしょうか。

1-1  弦の振動と衝突音

弦からビビった音が出る場合、通常だときれいに揺れているはずの弦の振動はフレットなどの固いものによって邪魔されています。

振動している弦がフレットなどに細かく何度もぶつかることで、金属同士の衝突音や不規則な弦の揺れが起こり、結果としてギターからは「ギーン」「ビーン」「ビヨーン」などという独特なエッジの効いた「ビビり音」が出ます。

ちなみに障害物が柔らかい場合には弦の細かい振動だけが吸収されて、ブリッジミュートなどに代表される「ボンボン」という低くくもった音が出ます。
例外も後で紹介しますが、一般的に「弦がビビる」と言えば弦が目的と違うフレットと接触してしまっていることを指します。

2.弦がビビる原因

弦がビビる、つまり押さえていないフレットと弦がぶつかってしまう直接の原因は何でしょうか。

それは、理由はどうあれ「弦高が低い」ことです。
実際にギターを手にとって見てもらうと分かりやすいですが、弦高をどんどん下げていくといずれ弦とフレットはくっついてしまいますよね。
そして弦とフレットが緩く触れた状態で弦を弾くと、「ビビり」が起こります。

では、どうしてギターの弦高はフレットに当たるほどに下がってしまうのでしょう。
ギターの弦高が意図せず下がってしまう代表的な原因をいくつかご紹介します。

2-1  ネックの逆反り

分かりやすいケースだとネックが逆反りしてしまった場合、ギターのヘッドが下がることで結果的に弦高も下がってしまいます。

ただし逆反り自体が少し珍しいことなので、トラスロッドの回しすぎなどネックの調整ミス以外でこのケースに当たることは少なそうです。

2-2  フレットの磨耗

おそらく弦がビビる原因で1番多いのがこのフレットの磨耗です。
つまりフレットがすり減ってしまって、そのフレットを押さえた時だけ本来より弦高が低くなってしまうというもの。

例えば特定のフレットだけが大きくすり減ったギターの場合、そのフレットを押弦した時だけ弦高が下がって、違うフレットと弦がぶつかってしまいます。

2-3  ナットの磨耗

弦交換を何度もしていると、フレットだけでなくナット(アコギの場合はサドルも)も磨耗してきます。

当然ナットやサドルの溝が深くなるほどギターの弦高も下がってしまうので、この場合もある時から弦がビビり始めます。

2-4  弦の劣化

もう1つ見逃しがちなのが弦の劣化です。

例えば長い間張りっぱなしの弦の場合、弦はだんだんと伸びて細くなっていきます。
そうすると弦のテンション(張力)が落ちてくるため、弦が弛んで弦高も落ちていき、弦がビビってしまうことがあります。

3.弦のビビりを直す方法

では実際に弦がビビり始めた場合、一体どういった対処をすれば良いんでしょうか。

3-1  ギターの状態をチェック

まずは先ほど紹介した弦がビビる原因の中で、自分のギターに当てはまりそうなものがないかチェックしてみて下さい。

具体的には、

・ネックに反りやねじれ、波打ちがないか
・フレットが磨耗していないか
・ナットやサドルの溝が深く(もしくは広く)なりすぎていないか
・半年以内に弦交換をしているか

の4つをチェックします。

3-2  ネックの状態が悪い場合

まずはネックに逆反りが見られた場合は、自分でトラスロッドを回してネックの調整をすれば直すことが出来ます。

しかし古いギターやビンテージ仕様などのトラスロッドが無いギターの場合は、リペア工房にお願いして調整してもらう必要があります。
この調整は数千円〜1万円くらいでしょう。

また自分でトラスロッドを回すのが怖い場合もリペア工房でネック調整してもらえます。

3-3  フレットが磨耗している場合

フレットが磨耗してしまっている場合、リペア工房でフレットのすり合わせ、もしくはフレットの交換(打ち直し)をしてもらう必要があります。

フレットのすり合わせは低くなってしまったフレットに合わせて他のフレットも低く削ること、打ち直しはフレットを新品と取り替えることを指します。

状態にもよりますが、この時の費用は1万円〜3万円くらいでしょう。

フレットのリペアについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。


3-4  ナットやサドルの溝が深い場合

ナットやサドルの溝が深すぎる(または広すぎる)場合はパーツを新しいものと交換して溝を付け直す必要があります。

この程度のリペアであれば自分でやってしまうという人もいますが、田村であればリペア工房さんにお任せします。

というのも、ナットとサドルは共にギターの弾き心地や音色を大きく左右するから。
弦の弦高をコントロールして振動を直接ボディに伝えているパーツなので、見た目よりもはるかに繊細で重要な役割を持っています。

ナット交換はリペア工房なら1万円強くらいだと思います。

3-5  弦が古すぎる場合

弦を1年くらい変えていない、もしくはいつ変えたか分からないような場合には1度弦を交換してみるのも手です。

軽度のビビりであればこれだけで直ることもあります。
ただしいくら古い弦とは言え、弦がビビる場合にはネック、ナット、フレットのどれかは悪くなっていることが多いので、弦交換のついでに調整してみましょう。

4.その他の原因

それではここまでに出てきた原因以外で弦がビビることはあるんでしょうか。

田村の遭遇した少し例外的なケースについても念のため見ておきましょう。

4-1  爪でビビる

これは慢性的なものではなくてミスに近いものですが、弾いている弦にほんの少しだけ爪が当たると、一時的にビビった状態と同じ音が出ます。

これは押弦のフォームを直せば改善できます。

4-2  クリップチューナーの共振

ギターのヘッドにクリップチューナーをつけて使っている人の場合、チューナーの当たり具合によっては特定の音で「ジー」という独特の振動音が混ざることがあります。

弦のビビリとは全く別の現象ですが、初めて遭遇すると何が起こっているか分からないので頭の片隅に留めておきましょう。
チューナーの角度を変えたりチューナーを外せば治ります。

4-3  パーツの共振

エレキギターのノイズで本当に何が起こっているのか分からなかったのがピックガードの共振でした。

特定の音だけあたかも弦がビビっているのと同じ音がなっていたんですが、弦高を変えてもネックを調べても治らず本当に厄介でした。

ピックガードがブリッジ構造になっていてボディから浮いている変わったギターでしたが、ピックガードを押さえればビビり音が止むことに気づいて原因が発覚。
ネジを締め直したらすぐに直りました。


POINT
弦がビビる原因は、ネック、フレット、ナットにあることが多いので、まずは一度チェックしてみましょう。
フレットやナットはきちんとリペアするとナット交換で1万円〜、フレットリペアで3〜5万円くらいかかるので、ギターの値段によっては思い切って買い換えるのも1つの手だと思います。

まずは一度リペアショップや楽器屋さんにギターを持って行って、「弦のビビリを直したいんですが、リペアの値段はいくらくらいですか」という旨のことを聞いてみて下さい。
するとギターを見て、どこが悪くてどんなリペアが必要なのか、料金はどれくらいかかるのかなどを丁寧に教えてくれます。

楽器屋の店員さんやリペアマンさんと話せるようになると、本当にたくさんのことを教えてもらえるので、ぜひ気軽に、地元の楽器屋さんやリペア工房に足を運んで声をかけてみて下さい。


スポンサーリンク
広告と関連記事(by google)