2017年12月16日

雨の日のギターの運び方と防水対策 |濡れたときの対処法まで

雨の日にギターを持ち運ぶとなるとどうやって運んだものかと考えてしまいますよね。
特に大雨になると楽器やケースの種類を問わずに傘で守るのは大変です。

それに加えて、手にはカバンやエフェクターケースを持っている人も多いはず。
また想定外の日に急な雨が降ることもよくあります。

そんな雨の日に、たくさんの機材をうまくまとめて運んだり、雨から守るにはどうすれば良いのでしょうか?

今回はカバンと手荷物を減らす方法や、王道的な防水方法、日用品を使ったギターケースの防水対策、急な雨への備え方など「ギターを濡らさないための手段」と、「それでも濡れてしまったときの対処法」を見ていきましょう。


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1.雨の日のギターで手荷物を減らすには?

雨の日にギターを運ぶとき、多くの人が真っ先に困るのが手荷物の量ですよね。

例えば、エフェクターボードと肩掛けカバンを使っている人の場合、ここに傘が加わるとギターを持つ前に両手がいっぱいになってしまいます。


まずはこれらの荷物をどうやって持つかから考えてみましょう。


1-1 背負えるケースを使う

雨の日には「背負えるギターケース」があると、重さ的にも荷物的にもかなり負担が軽くなります。


ただしセミハードケースやソフトケースなどの背負えるギターケースがない場合は新たにケースを買うことになるので、3000〜1万円くらいの予算をみておいた方が良いでしょう。

ソフトケースはクッション性や耐衝撃性に不安が残るものの、安くて手軽にギターを背負えるのは大きなメリットです。
逆にセミハードケースはソフトケースに比べると高くてやや重いですが、頑丈で安心感のある万能なケースです。

背負えるギターケースを1つ持っていると雨の日に限らず様々な場面で便利なので、よければこれを機に近くの楽器屋さんで手に入れて下さい。

※ハードケースを背負えるようにするための「背負子(しょいこ)」のような商品(アタッチメント)もあります。



1-2 アルミカートを使う

これも買い足しという形になりますが、ギターやベース、キーボードをする人はアルミカート(台車)を1台持っていると本当に楽です。
(マグナカートという有名な商品の名前で呼ばれることも多いです)


アルミカートは写真のように台車に取っ手がついた作りで、ギターや楽器、機材などをゴム紐で縛り付けて運びます。

マグナカートなどのアルミ台車は楽器屋さんやホームセンターで売られていて、ギターのサイズであれば大体3000円くらい。
雨の日に限らずギター2本やエフェクターボードの持ち運びが本当に楽になるので、特にエレキギターの方はぜひ1つ持っておいて下さい。

(ギター2本版と折りたたんだ時の様子)

※ギター2本の場合は固定用のゴム紐を買い足して2本使うとしっかり安定します。



1-3 エフェクターをカバンに移す

これはあまりエフェクターが多くない場合や、しっかりボードを組んでいない場合にしか使えない手ですが、雨の日はエフェクターボードのエフェクターをカバンやリュックに入れてしまうというのもかなり便利です。

ただし、1つ1つタオルで包んだりしないと壊れてしまうこともあるので注意して下さい。
田村の場合、一時期はダンボールでエフェクター用の入れ物を作って、雨の日はそれをカバンに入れていました。

手軽にエフェクターを運ぶ方法としては、例えばパソコン用のソフトケースがあればエフェクター3つとパッチケーブル、パワーサプライくらいは綺麗に包めますよ。



1-4 根性で持つ?

実は、雨の日でもこの量の荷物(ハードケースのギター、エフェクターボード、カバン、傘)は頑張れば手だけで持てないこともありません。

エフェクターボードを抱きかかえるように腕で持ち、その手で傘も持てばなんとか持ち運べます。
しかし、ギターを雨から守る余裕はない上に田村の経験上、長距離の移動は腕がかなりきついので出来るだけ避けた方が良いでしょう。


2.傘だけではギターは濡れる?

災難なことに、雨がひどい日は風も強いことが多いものです。

そんな日には手持ちタイプのケースは言わずもがな、背負えるタイプのケースですら傘だけでは濡れてしまうことがあります。
「すぐに車に機材を積みこめる」などの環境がない場合は傘一本でギターを守るのは難しいと言えるでしょう。

そこで考えておくと便利なのが、「ギターケース自体の防水対策」です。


3.ギターケースの4つの防水対策

さて、次はギターケースを傘以外の方法で雨から守るための防水対策についてです。

実はギターケースの防水は、専用の雨具以外に「身の回りにある日用品」や「100均の雨具」なども活用できます。

今回はギターケースと機材類の防水方法を大きく4つに分けて見てみましょう。


3-1 ギターにレインコートをかけて防水する

まず最も簡単にできる雨の日の防水対策は、ギターケースにレインコート、つまりは雨ガッパをかぶせてやることです。

何千円かでギター専用のレインコートを買う方法と、100均の雨対策グッズで代用してしまう2つの方法を紹介しておきます。


ギター用のレインコート

人が雨の日にレインコート(カッパ)を着ることがあるように、ギターにもギター専用のレインコートがあります。

田村は持っていないので偉そうに紹介したくないのですが、おそらく最もシンプルにギターを雨から守れる道具だと思うので写真だけ載せておきます。


こんな風にギターケースをすっぽり覆えば雨風ともに平気そうですよね。

田村も昔から「ギター用の雨避けカバーが1つあれば便利なんだろうな」とは思っているんですが、結局あり合わせの日用品で済ませてしまっています。



人用のレインコートをギターに

一見馬鹿らしく聞こえますが、ギターを雨から守る上ではかなり安くて簡単な手段です。
というのも、今やビニールの雨ガッパやレインコートであれば、100均でも売られているから。

さすがに先ほどのギター用レインコートにはデザインが劣りますが、機能的には優れていて、かなりの雨からギターを守ってくれます。

着せ方は簡単で、まずギターのヘッド側にフードを引っ掛けて、ギターケースにレインコートを羽織らせます。
そして、前のボタンを1つ止めて袖を結べば、自作・即席・100円「ギターレインコート」の出来上がり。


見た目が少々ダサいことを除けば実用的には安くてかなり便利なので田村としてはおすすめの方法です。
よかったらぜひお試しください。

写真のレインコートは昔買ったものですが、セリア(近所の100均)で調べたところ「レインコート(Lサイズ・着丈120cm)」だと思われます。

ちなみに、この方法はハードケースだと持ちにくいです。
(横に着せて、持ち手用にレインコートの背中を切れば使えますよ)


3-2 ゴミ袋でギターケースと機材を防水する

実は、ギタリストや楽器奏者の雨の日の機材運びで、実際に1番多く使われているのではないかと感じるのが大きなゴミ袋です。(今回は標準の45Lで説明します)

ゴミ袋はギターやエフェクターボードなどの周辺機材を雨から守る上で欠かせない便利な存在なので、その使い方を見ていきましょう。


ハードケースをゴミ袋で包む



実はこんな風に両側からゴミ袋をかぶせてテープで止めるだけで簡単にギターケースの防水が出来ます。
ゴミ袋を被せたままでは少し持ちづらいので、テープで貼り付けるときに取っ手の部分だけ外に出しても良いでしょう。

取っ手部分は傘でも十分守れるので、これだけで実質ほとんどすべての雨を防げます。


エフェクターボード・機材をゴミ袋で包む



エフェクターボードは小さいものであればすっぽりとゴミ袋に入れれてしまいます。
こうしてしまえば、どんな大雨の日でもエフェクターボードが濡れることはありません。

大きなタイプのものでも、被せてやるだけでかなりの効果がありますよ。

※大きなボードや機材には、ゴミ袋の横を片方だけ切り開いたものを両側から被せ、テープで止めると良いです。


楽器用アルミカートとゴミ袋で完全防水



アルミ台車とゴミ袋を合わせれば、全く雨を気にすることのないギターケースと機材の完全防水が出来ます。
防水の方法は簡単で、写真のようにアルミカートの上のギターケース(とボード)に上下からゴミ袋を被せてテープで止めるだけで強固な雨避けの完成です。

防水のポイントとしては、「上のゴミ袋が外側」に来るようにしておくことと、下のゴミ袋は「機材にも貼り付けておく」ことです。(つまり先に下のゴミ袋に機材を入れる)
こうすれば、つなぎ目のテープが大雨で取れてしまってもゴミ袋が外れてしまうことはありません。

もちろん持ち運びは引きずって歩くだけなのでとても楽です。
これなら雨の日にギターを運ぶ時でも自分が濡れないことに専念して傘を使えるので、田村おすすめの防水方法です。



3-3 ギターケースに防水スプレーをかける

これは主にソフトケース、セミハードケース向けですが、ギターケースに防水スプレーをかければ少しくらい雨がかかってしまっても水が侵入するのを防げます。

薬品っぽい匂いがある、定期的にスプレーが必要などの点を除けば、やっておいて損は無いので、梅雨の時期などに良ければお試しください。
大雨やチャック部分からの浸水は防げませんが、あるとないとでは大違いですし、傘と合わせた防水効果は大きいですよ。

・防水スプレーを探す


3-4 そもそも防水のギターケースを買う

市販の「防水性がある」とされているギターケースを新しく用意するのも1つの手です。

ただし、防水の仕組みによっては「定期的に防水スプレーをかける必要がある」「通気性が悪くギターの長期保管には向かない」などのデメリットも考えられるので、田村としてはそれほどおすすめはしません。

とはいえ、なにより手軽で楽なので、パパッとギターケースを防水したい時にはかなり便利だと思いますよ。

・防水ギターケースを探す


4.急な雨への備えと応急対策



さて、「初めから雨が分かっていれば」ここまでの対策でギターケースを守ることができますが、時には予想外の雨が降ることもありますよね。

そんな時のために、急な天気変更に備えて出来る対策をいくつかみておきましょう。
(写真1番右は丸めたレインコート)


4-1 折り畳み傘を持ち歩く

全くもって平凡な対策ですが、これはもはやギターや楽器を弾かない人にでもおすすめしたい習慣です。
カバンにいつも折り畳み傘を入れるくせをつけておくと、ギターの有無に関わらず絶対に「持っててよかった」と思う日がくるはず。

ギターケースにポケットがあるなら、そこに入れてしまうのもいいと思います。

たとえ傘の面積は小さくても、あるとないとでは大違いですよ。


4-2 ゴミ袋を持ち歩く

ギターケースのポケットや隙間、エフェクターボードの片隅などにゴミ袋を数枚、小さく畳んで入れておきましょう。

これがあれば、急な雨でもほとんどギターと機材を濡らさないですみます。
ゴミ袋は畳めばとても小さなものですし、いつか必ず役に立つので、必ず2〜3枚は入れておきましょう。

おすすめとしては今、一度スマホ(もしくはパソコン)から離れて、忘れる前にゴミ袋をギターケースに入れておきましょう。

田村自身もよくあるんですが、後で「あ、あの記事読んだ時すぐに入れとけば良かった〜」とならないようにだけ気をつけて下さいね。


4-3 レインコートを持ち歩く

これもゴミ袋と同じで、ギターケースのポケットにレインコートを入れておくのもかなり便利な雨対策になります。

ゴミ袋はどんな形の楽器や機材にも応用が効くというメリットがありますが、背負うタイプのギターケースを雨から守る上ではレインコートの方が何かと便利です。
レインコートなんて持っていないという人は、今度100円均一に行ったときに1つ買っておくのも良いかもしれません。


4-4 上着をかけてやる

秋、冬であれば、自分の着ているコートや上着も有効なギターケースの雨避けグッズになります。

傘もゴミ袋も、ましてやレインコートなんてない場合は、先ほど人用のカッパを着せた時のイメージでギターに上着をかけてやってください。
上着が厚手のものであれば、ほとんどギターを濡らさないで済む時もあります。

ただし、自分はその分まで濡れますし寒いので、風邪を引かないようにだけ気をつけてくださいね。
これはあくまでも緊急の手段です。


5.それでもギターが濡れてしまったら

色々な雨対策を考えていたって、ギターが濡れてしまうことはきっとこの先何度かあると思います。

なので雨への備えとして、実際にギターが濡れてしまった場合にどう対処すれば良いのかについても一緒に確認しておきましょう。


5-1 ギターをケースから出して拭く

まずは家に帰ったら(もしくはスタジオについたら)すぐにギターをケースから取り出しましょう。

そしてタオルなどでなるべくしっかり水気を拭き取って下さい。
エレキギターやエレアコの場合はジャックの中やピックアップ、スイッチなどの機械的な部分の水分を特に気をつけて拭き取るようにしましょう。

とにかくこの段階でなるべく水気を取ってやることが大切です。


5-2 ギターを乾かす方法

雨で濡れたケースとギターはそれぞれ別で乾かします。

ギターはしっかり水を拭き取った後、室内に置いておきましょう。
別の乾いたタオルの上に寝かせたり、乾いたタオルをギターに被せたりするのも良いです。
(間違っても熱や日光で無理に乾かそうとしないこと)

ケースについてはかなり雨水を吸ってしまっているはずなので、新聞紙を詰めたり、タオルを当てたりしながら大まかな水気を取ってやり、あとは風通しの良いところに置いておきましょう。

ギターケースも熱などは避けた方が良いですが、扇風機を当てておくなどすると早く乾きます。


5-3 エフェクター・機材類を拭く

その他のシールドやエフェクターも濡れてしまっている場合はこれらも丁寧に水気を拭きとりましょう。

特にエフェクターは一回中まで水が入るとなかなか乾かないと思うので、ほんとにずぶ濡れになってしまったときは、コンパクトエフェクターであれば裏ブタのネジを外してフタを開けて置いておくと良いです。
(そのままにして中に水が残ったままだと錆びてしまうので注意)

ついでにギタークロスなども干しておきましょう。


5-4 ギターは濡れても大丈夫?

これで濡れた時の対処はお終いなので、あとは自然に乾くのを待つだけです。
大切なギターが濡れてしまうとショックと不安があると思いますが、基本的にギターはエレキでもアコギでも少し濡れたくらいでダメになったりはしません。

ただジャックなどの水分は錆びや音質低下につながりますし、木や接着面の水分もあまり良いことはないので、なるべくすぐに水を取ってやって下さい。
それだけでほとんどの場合は何事もないので大丈夫です。(なるべく濡らさないこと)

また、ギターによっては雨に濡れたり湿度が高いと一時的にネックが反ってしまうことがありますが、乾けば元に戻る場合が多いです。
もしも濡れた日の夜や次の日の朝にネックが少し反っていても、1日くらい普段の環境において様子を見てやるのがおすすめ。

※雨でネックが反ってしまいどうしても心配な方、気になる方は「トラスロッドはNG?ネックの反りの原因と確認・調整の方法」という記事も合わせて読んでみてください。

また雨と湿度・ギターの状態の関係については「ギターが湿度から受ける影響と湿気乾燥への対策」という記事もお役に立てるかもしれません。


POINT
・手荷物は少なくするほど楽
・傘だけでは守りきれない
・カッパやゴミ袋が便利
・濡れた時はすぐに乾かす

今回はこの4点を押さえましょう。
色々紹介した中でも、特にアルミカート(マグナカート)とゴミ袋を使ったギターの雨対策は万能なので、おすすめです。
ギターが少し濡れてもそれほど心配しすぎることはありませんが、繰り返せばやはりギターには負担がかかってしまうので、出来るだけ雨に濡らさないように気をつけて下さいね。


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