2017年11月19日

メジャーコードとマイナーコードの違いと仕組み

あまり耳には自信がないけど、メジャーコードとマイナーコードの違いって一体何なの?

実はこの疑問を持っている方って意外と多いと思います。
かく言う田村も、初めの頃は2つのコードに対してとても漠然としたイメージしか持っていませんでした。

今回はメジャー・マイナーコードの具体的な違いについて、一緒に考えていきましょう。


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1.音楽のメジャーとマイナー

音楽の世界ではスケールやコードなどに対して「メジャー・マイナー」という言葉がよく使われます。

一般的にメジャー・マイナーといえば知名度や規模に対して使われる言葉ですが、音楽では少し違っています。
まずは2つの言葉が一体何を表しているのかを確認しておきましょう。


1-1 メジャーは明るい

音楽でのメジャーは基本的に「明るい」という意味を持ちます。

例えば、メジャースケールは明るい曲調の楽曲に使われることが多く、メジャーコードは明るく堂々とした印象の響きがします。

楽しさ、元気、勇敢、希望などのイメージを感じるメロディはメジャースケールで出来ていることが多いです。


1-2 マイナーは暗い

一方でマイナーは「暗い」と言う意味を持ちます。

暗いといってしまうと少しマイナスの印象を受けてしまいますが、マイナースケールの曲やマイナーコードは独特の暗さがある美しい響きです。

マイナースケールは悲しみ、恐怖、怪しさ、幻想などを感じさせる深みのあるメロディによく使われています。


2.コードの明るさとは?

先ほど簡単に「メジャーコードは明るくマイナーコードは暗い」と話しましたが、「曲中でコードを聴いていてもよく分からない」という方も多いかと思います。

それもそのはず、実はコードの明るさを耳で聞いて考えるのは意外と難しいことなんです。

そこで、いくつかの点でコードの響きや明るさについて考えてみましょう。


2-1 同じルート音のコード

まずは試しに同じルート音(名前)のメジャーコードとマイナーコードを比較してみましょう。
例えばAメジャーのコードとAマイナーのコードを並べて弾いてみてください。

この時、言われてみればAメジャーは明るく、Amは暗い響きのような印象を受けませんか?
自分なりの言葉で良いので、メジャーとマイナーの響きについてはやんわりとそのイメージを持っておいて下さい。(暗い、爽やか、怪しい、王道、力強いなどなど)


2-2 コードの響きは覚えなくて良い?

ところで、先ほどのAメジャーとAマイナーの比較には音楽的にどれくらい意味があるでしょうか?

確かにそれぞれのコードに明るい、暗い、怪しい、爽やかなど、自分なりのイメージを持っておくことは大切です。
しかし実際の音楽では、1曲の中で同じルート音(ここではAのこと)のメジャーとマイナー両方を使うケースはそもそも少し珍しいと言えます。

つまり、大切なのはコード1つを聴いた響きよりも「コード進行の中でのコードの響き」だと言うこと。
一生懸命1つ1つのコードの響きを覚えていくよりも、それぞれのコードの音楽的な使い方を知る方が後々役に立ちますし楽しいですよ。

※よほど音感に優れていない限り、正確に1つ1つのコードを聞き取るには「聴音」系のトレーニングと多少の音楽理論知識が必要です。


2-3 メジャーコードも暗い?

実はコード進行によってはメジャーコードが暗く怪しい響きになったり、マイナーコードが明るい希望のような響きになったりすることがあります。

つまりコードの響きの明るさは、コードの種類だけでなく「どんなコードの流れで使われるか」によって変わるということ。
これは曲中のコードのメジャーマイナーをパッと言い当てるのが難しい大きな原因でもあります。

実際に作曲やアドリブにおいても、「ここは暗い雰囲気だからAマイナーのコード」という風にコードを1つずつバラバラに組み上げることはあまり無いと言えます。
(9th、11thなどのいわゆる装飾音については音のイメージで使うことも多いです。)

コード進行やコードの流れは「カデンツ」と呼ばれる音楽理論を知ると分かるようになるので、興味がある方はまた一緒に学んでいきましょう。


3.メジャー・マイナーコードの本質的な違い

そもそもメジャーコードとマイナーコードはどうして響きが違うんでしょうか。

それは、当然の話ですが「コードの構成音が違う」からです。
とは言っても、2つのコードの響きは実は本当にわずかな音の違いによって生まれています。

ここからは音楽理論を含むので少し理屈っぽくはなりますが、難しい内容ではないのでご安心下さい。

※補足記事
以下登場するルート音、3和音、音程など音楽理論の説明記事です。
よく分からなくなってしまった時にどうぞ。

・ルート音、三和音について
→コードの仕組みとルート音の意味 |三和音って何?
・音程(全音と半音)について
→音程の意味とドレミ |全音・半音の使い方とは?
・音楽理論のまとめ(入門用)
→音楽理論の基本からコード・対位法・和声学まで |入門編


3-1 Cメジャー・マイナーコードの比較

3和音のCメジャーコードは「ドミソ」という構成音で出来ているんですが、まずはこれに対してCマイナーというコードをピアノの鍵盤で見比べてみましょう。


こうして並べると、CとCmのコードは3つの音のうち両端(ド、ソ)は同じ音で、真ん中の音(ミ)だけCマイナーの方が半音低いことが分かりますね。


3-2 Fメジャー・マイナーコードの比較

次に同じようにしてFとFマイナーを比べると、Fメジャーコード(ファラド)に対してFマイナーのコードはこんな風に表せます。


この音の並びをよく見ると、これもC・Cmの時と同じでマイナーコードの方は「真ん中の音だけがメジャーコードより半音下がっている」ことが分かると思います。


3-3 メジャー・マイナーの差

実は先ほど見たメジャーコードとマイナーコードの構成音の違いはCとFに限った話ではありません。

つまりマイナーコードとは「メジャーコードの真ん中の音を半音下げたコード」のことです。
こうして見るとメジャーコードとマイナーコードの違いは本当に僅かなものですね。

メジャーコードの真ん中の音を半音下げればマイナーだというのはギターなどの楽器でも便利な知識なので、ぜひ覚えておいて下さい。(写真は一部の例)



4.メジャー・マイナーコードの構成音

スケールや音程の知識がある方は察しがつくかもしれませんが、実は「C、G、Fなどのメジャーコード」や「Am、Em、Dmなどのマイナーコード」はルート音から見るとそれぞれ全て同じ音程で構成されています。

つまり、言いかえれば「メジャーコードとは構成音同士の音程がこれぐらいのコードである」という定義があるということ。

なんだか頭が痛くなってくるるような内容ですが、いずれもっと簡単な「度数」という考え方でも説明するので、今は「そんなものなのか」と頭の片隅に留めて頂ければ十分です。


4-1 メジャーコードの構成音と音程

まずはCメジャーコード(ドミソ)の音程を考えてみましょう。


ピアノで音程を数えてみるとドからミが2音差、ドからソは3音半差ですよね。
次に、Fメジャーコード(ファラド)はこのように表せます。


これも同じように音程を数えてみると、ファからラが2音差、ファからドが3音半差です。
この時、FとCコードの「構成音の音程差」が全く同じことに気がつきましたか?

つまり、メジャーコードとは「ルート音から2つ目の構成音までが2音差、ルート音から3つ目の構成音までが3音半差になるコード」のことを表す言葉だったんです。


4-2 マイナーコードの構成音と音程

「マイナーコードはメジャーコードの真ん中の音を半音下げたコードのこと」でしたよね。

なので理屈の上ではマイナーコードとは「ルート音から2つ目の音までが1音半差、ルート音から3つ目の音までの音程は3音半差(メジャーと変わらない)のコード」ということになるはずです。

それでは、実際にCマイナーとFマイナーのコードで確認してみましょう。


確かにどちらもルート音から構成音までの距離が1音半差、3音半差になっていますよね?

メジャーコードの時と同じで、この音程差は全てのマイナーコードで使えます。


5.コードの名前

メジャーコードはルート音の大文字アルファベット1文字、マイナーコードはルート音のアルファベットの右下に小文字のmを添えて表現します。

なので以前ルート音編でも登場した複雑なC♯m7♭5というコードは、「C♯がルート音のマイナーコード」だということまで分かりますね。


さらに今回の記事のコードの音程を覚えればルート音とmの文字だけでコードのおおよその構成音が分かるようになります。

しかし前回のルート音編の内容と合わせても、C♯m7♭5にはまだよく分からないセクションが2つ残ったままですよね。


この2つにはコードの右端の音(ドミソで言うとソ)と、3和音に更に音を付加する場合の情報が書かれるんですが、ここを理解するのは「コードの度数」から進むのがおすすめです。

度数やテンションコードと呼ばれるおしゃれコードなども今後一緒に覚えていきましょう。


POINT
・メジャーは明るい、マイナーは暗い
・コードの響きの丸暗記は不要
・メジャーコードの真ん中の音を半音下げるとマイナーコード
・コード構成音の音程は一定

今回はこの4点の内容を押さえましょう。


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