ギターで指先が痛い時の対処方法と予防策

ギターをたくさん練習したいのに、すぐに指が痛くなってしまうのがもどかしい、、

これってギター初心者の頃は誰もが抱える悩みなんです。
田村自身もついつい痛いのに練習して、水膨れが出来てしまったりした経験があります。

今回はそんな指先の痛みへの対処方法や、少しでも痛みを予防してマメを早く作る方法について一緒に見て行きましょう。

1.ギターで指が痛い時の応急処置

指先にマメが出来て、皮膚が硬くなるまでの間は本当にすぐに左指が痛くなってしまうものですよね。
特にギターを始めたばかりで、もっと練習したいときに指が痛くて弾けないとじれったい気持ちになります。

しかし、左指が痛くなってしまったら治るまでギター練習はお預け、待つしかないのかと言えば、実はそうでもないんです。

1-1 ギター初心者とアロンアルファ

これはギタリストの間で「初心者の指先を保護する方法」として非常に有名なんですが、「指先にアロンアルファ(瞬間接着剤)を付ける」という裏技があります。

言わば、接着剤を使って「人口のマメ」を作ることで指先を鋭い弦から守ろうというもの。

一見指が痛くなる前しか効果がないように思えますが、痛くなった後でもかなりギター押弦の痛みを軽減してくれます。

あまり分厚く塗りすぎる必要はないので、指先の部分を覆うようなイメージで試してみてください。
瞬間接着剤は100均やコンビニでも安く売られていますよ。(アロンアルファなど、混ぜ合わせないで使えるタイプがおすすめです)

1-2 ギターの練習終わりに指が痛む時

その日のギター練習が終わって、お風呂に入ったり布団に入ったりしてから指先がズキズキすることも結構多いと思います。

初心者の方だと場合によっては「指先が割れるんじゃないか?」と思うほど痛むことも、、
(あまり無理して弾きすぎないように)

そんな時は「指を冷やす」ととても効果があります。

氷水(なければ冷水でも良い)に手をいれて、少し感覚が無くなるくらいまで冷やすと良いでしょう。
この時に指先だけでなく手首まで冷やすようにすると、冷えた状態が長続きするので痛みが引きやすいです。

ちなみに、冷やした後にすぐにお湯で暖める、長い時間冷やしっぱなしにする、というのは指先に良くないので避けましょう。
(逆に指の中の傷の回復が遅くなってしまいます)

1-3 手袋や絆創膏で指を保護しても良いの?

「指先の保護」と言えば「ギター練習中に手袋や絆創膏を付ければ良いのでは!」というアイデアが浮かぶ方も多いかもしれません。

まず絆創膏に関しては、絶対にハガれてきてしまいますしノリがベタベタしたりするのであまりおすすめはしません。

しかし手袋は、違和感があるのさえ我慢すれば確かに保護になります。
世界には金属アレルギーのせいで薄い手袋をはめてギターを弾くプロのミュージシャンがいるくらいなので、演奏的には問題ないのでしょう。

ただし、かなり薄いものでないと弦の音が止まってしまうので、現実的にはゴム手袋などでしょうか。
田村はあまりに手袋の感覚が気になったので手袋でのギター練習は出来ませんでした。

2.指先に水膨れが出来てしまったら

指の痛みを我慢してギターを練習していると、稀に水膨れが出来てしまう人がいます。

こうなってしまうと、もはや接着剤を付けるだけでは保護しきれませんので水膨れを治す方向で対応する必要があります。

2-1 自然に治す場合

特に出来る事がないので、しっかりと栄養をとってしっかりと休みましょう。

物足りないかもしれませんが、弦をミュートして右手で綺麗なアタック音(ジャッ、チャッなどの音)を出す練習をしたり、ギターの知識面を勉強してみたりするのも良いかもしれません。

柔らかで丸みのあるアタック音を出すのは実は中級テクニックなので、良ければ挑戦してみてくださいね。

2-2 どうしても弾く場合

例えばライブなどの予定が入っていると、何とかしてギターを弾く必要が出てきますよね。

そんな時には「水膨れの水を抜く」という作業が必要です。
具体的には縫い針などを水膨れに刺して小さな穴を空け、中の水を出すというもの。

脅すわけではないですが、このとき運悪く菌が入ってしまうと化膿してもっと酷いことになるので、覚悟しておいて下さい。
以下、水膨れに応急で対処する方法を載せておきます。
(昔読んだ山歩きの探検図鑑より)

1.縫い針を軽く火であぶって消毒する
2.針が冷めたら水膨れに小さな穴を空ける
3.中の水を出して消毒液で消毒する
4.絆創膏やガーゼを当てて清潔に保つ

指先の薄皮だけなので、針で刺す痛みはありません。
ただしギターを弾く場合、「清潔に保つ」が難しくなってしまうので、弾きにくくてもしばらくは絆創膏を貼っておいた方が良いでしょう。

2-3 水膨れの皮はむかないこと

水膨れの皮が自然に破れた場合でも、自分で穴を開けた場合でも、経験上残った薄皮を取ったりちぎったりしない方が傷は早く治ります。

どうしても薄皮がベロベロして気になるときは、綺麗な爪切りやハサミなどでその部分だけ切るようにしましょう。
傷口を広げてしまうことになるので、間違っても引きちぎったりしないで下さいね。

3.痛みを予防してギターマメを早く作る方法

さて、せっかくギターを弾くなら少しでも痛くない方法で、早く指先に硬いマメを作ってしまいたいですよね。

そこで同じ練習量で比べた時に、早くマメが出来る方法、痛みが少なくて済む方法を考えてみましょう。

シンプルですが案外バカにならない内容なので初心者の方はぜひ覚えておいて下さい。

3-1 ギターの練習後に指を冷やす

スポーツで言えば「アイシング」というものになるんですが、これはギターの弦で傷んでしまった指先を冷やして、無駄な炎症や水膨れを抑える効果があります。

ひどい痛みがない限りは普通の冷水(水道水)で十分なので、しばらく左手を冷やしておきましょう。
ただしあまり冷やしすぎると痛みが引く代わりに回復が遅くなってしまうので、5分程度、手の熱が冷めるくらいで十分です。

アイシングは練習が終わってすぐなほど効果が高いので、ギターを片付けた後、手を洗うついでに少し指先を冷やす癖をつけると良いでしょう。
指の痛みがやわらいで、回復も早くなるのでおすすめです。

ちなみに豆知識ですが、火傷してしまった時などもすぐに氷水で冷やすとかなり治りが早いですよ。(この場合は大袈裟なくらい冷やすと良い)

3-2 左手の力を抜いてみる

実はギターの弦を握り込む力をなるべく少なく脱力することで、指へのダメージはかなり減らすことが出来ます。

例えば、試しに最低限の力(ぎりぎり音がなるくらい)で一本の弦を押さえてみて下さい。
意外と小さな力で押弦出来ませんか?

実はそれ以上の力を込めた分は、全て指と弦に余分なダメージを与える原因となってしまっているんです。
ギター初心者のころはなかなか難しいですが、脱力した運指は様々な面で良いこと尽くしなので、少しだけ意識してみてください。

3-3 よく食べてよく寝る

これを言うと必ず一定数は笑う人がいるんですが、実はこれが1番大切です。
と言うのも、指先にマメができるのも、指先の中の傷が治るのも、通常の怪我や風邪を治すのと同じことだからです。

しっかり睡眠がとれていると指の痛みが取れるのは格段に早いですし、睡眠不足になると「ある程度硬いマメがあっても」次の日に指先が痛くなってしまうことがあります。
これは経験的にまず間違いありません。

たくさんギターに触りたくて夜更かししたせいで次の日ギターに触れなくなってしまっては元も子もないので、深夜はギターもスマホも置いてゆっくりと休んで下さいね。
ギタリストたるもの健康が第一です。

POINT

・指が痛い時はアロンアルファが効果大
・冷やすと痛みが取れる
・水膨れは潰すなら清潔に
・しっかりと寝て休むこと

今回はこの4点を押さえましょう。

特に睡眠は大切ですよ。

エレキギター、アコギの方は弦が鉄製で硬く、さらに細いのでどうしても指が痛くなりやすいです。
あまり始めから無理して飛ばしすぎると指に水ぶくれができてしまったりもするので、少しずつ弾く量を増やしながら指を慣らしていってくださいね。

また本題ではありませんが、火傷はすぐに冷やすと本当に治りが早いので、皆さんぜひこれも豆知識としてぜひ覚えておいてください。

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