2017年10月27日

音程の意味とドレミ |全音・半音の使い方とは?

音楽でよく聞く音程って一体どんな意味なの?

実はそんな疑問を持った人って意外と多いと思います。
音楽の世界では基本中の基本であるかのように語られることも多い音程ですが、いざフタを開けてみると間違った使い方をされていたり、意味があやふやなことは多いもの。

今回は音程の意味やドレミ、全音・半音などの話から始めて、音楽理論に欠かせない「音程」の世界に触れてみましょう。


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1.音程とは

音程とは音の「高さの差」のこと。

音楽理論を何も知らなかったころの田村は「音程ってメロディみたいな意味でしょ?」と思っていたんですが、それは大きな誤解でした。

例えば、「ドとミってどれくらい音の高さが違うの?」と聞かれたら皆さんはどうやって説明しますか?
実際に歌ってみせるのはなしだとしましょう。

まさかジェスチャーで「これぐらい…」なんて答えるわけにはいきませんよね。
それにそれでは相手に正確な音程、つまり音の距離感は伝わりません。

そんなときに、「ドとミは2音差だよ、ミはドの3度の音だよ。」と答えるために必要なのが音程の中身に当たる知識です。

つまり、音程の意味や内容が分かるようになると、音の高さをジェスチャー抜きで、誰もが分かるように説明出来るということ。
そしてそれはもちろん、教則本や誰かの説明をスッと理解できるようになれるという意味でもあります。

今回は「音の高さの差」である音程をきちんと理解するために、「全音と半音」という考え方について一緒に見ていきましょう。


2.音程を表す全音・半音の意味とは

音楽の世界で音程を説明するときには「全音と半音」という2つの言葉が使われます。

少し堅い音楽理論の言葉で説明すると、

・半音とは1オクターブの音程を12等分したうち1つ分の音程
・全音とは半音2つ分の音程

となりますが、正直あまりピンとこないですよね。

そこで今回は親しみやすいドレミファソラシドとピアノの鍵盤を使って全音・半音の意味を考えていきましょう。


2-1 ドレミと全音・半音



ピアノの鍵盤は誰でも一度は見たことがあると思いますが、実はピアノの上ではこんな風に「ドレミファソラシド」が並んでいます。

そしてここで注目して欲しいのは、まばらにある黒い鍵盤、黒鍵です。

実はドレミは、「間に黒鍵が挟まる2音」の音程は全音差、「間に黒鍵が無い2音」の音程は半音差というように決まっています。

例えば、ドとレは間に黒鍵が挟まっているので全音差、ミとファは隣同士で間に黒鍵がないので半音差、ということですね。

つまり、ドレミファソラシドの音程はそれぞれ下の表のようになります。

音の組 音程
ドとレ 全音差
レとミ 全音差
ミとファ 半音差
ファとソ 全音差
ソとラ 全音差
ラとシ 全音差
シとド 半音差


ひとまずここでは、ミとファ、シとドの間には黒鍵が無いので半音差、他の音は全て間には黒鍵があるので全音差であることを確認してください。


2-2 半音とは

さて、ピアノの白鍵が隣り合わせになっている「ミとファ」「シとド」は半音差でしたが、実は隣同士の「白鍵と黒鍵」も半音差なんです。

そして半音2つ分の音程のことを「全音差」と呼びます。

言葉だと少しややこしいので、下のピアノ図を見て整理しましょう。



例えば、この図のように、ドとレと「その間にある黒鍵」はそれぞれ半音差なんです。
つまり、ドとレの音程は半音2つ分の差=全音差だと考えることができるわけですね。

実は黒鍵も含めれば隣り合うピアノの鍵盤は全て半音差だと言えるんです。


2-3 音程の足し算

では、隣り合わないドとミ、ドとファなどの音程はどの様に表すのでしょうか。

これは実は簡単で、全音=1音として数を数えるという方法をとります。


つまり、ドとミなら2音差、ドとファなら2音半差というように、ただ音程を足し合わせれば良いんですね。
これでもうドレミの音程はピアノを見れば数えられますよね?


3.変化記号(♯・♭)とは

ところでドレミファソラシドの間にあった黒鍵の音はなんと呼べば良いのでしょうか。

わざわざ毎回「ドの半音上の音」なんて言っていたら面倒ですよね。
そこで登場するのが変化記号と呼ばれる2つの記号、「♯と♭(シャープとフラット)」です。言われてみればどこかで見たことがありませんか?


シャープとフラットの使い方は?

音楽の世界では音程が元の音より半音高いことを♯(シャープ)、半音低いことを♭(フラット)という記号を使って表します。

つまり「ドの半音上の音」は「ド♯(ド シャープ)」と言ってしまえるということ。

ドレミの間の音(ピアノの黒鍵)の名前を♯・♭を使って表すと下の図のようになります。


ちなみによく考えると当然なんですが、「ド♯とレ♭」や「ソ♯とラ♭」などは同じ音を指します。
つまり、黒鍵の音は2通りの呼び方ができるということなんですね。

※めったに使いませんが、ミ♯でファ、ド♭でシなどを表すことも出来ます。


4.コードの音程と度数

さて、実は音程には「全音・半音」の他にもう1つ「度数」と呼ばれる考え方があります。

度数とは簡単に言えば、「基準の音」を決めて、そこから順番に音に1、2、3と番号をつけることで音程を表す方法のこと。
基本的には2つ以上の音程を同時に考えるために使われます。

ただ、度数の考え方は今回の全音・半音とはかなり違ってくるので、詳しくは別の記事で紹介しますね。

度数はコードの構成音やコード進行など、コードを理解するためには欠かせないものなので、コード理論に興味がある方はよかったら「コードの度数の意味と考え方」という記事に進んでみてください。


5.ドレミって何?音程とスケール

音程のことが分かってくると、「じゃあそもそもドレミって何だ」という疑問にぶつかった人もいると思います。

例えばピアノでは「ドレミファソラシド」が白鍵として「特別な存在」のように分かりやすく並んでいましたが、実はギターなど他のほとんどの楽器では「ドレミも他の音も区別なく」配列されていることが多いです。

「ドレミファソラシド」などの音のセットのことを音楽理論では「スケール・音階」と呼ぶんですが、音程の次はスケールの基本を知るのもいいかもしれません。

ドレミそのものやスケールについて興味があるという方は、ぜひ「音階って何?メジャー・マイナースケールの意味とは」という記事も合わせてどうぞ。


まとめ

今回は音楽理論やコード理論、スケールまで全ての基本となる音程の意味と全音・半音についての内容でした。

少し堅苦しく感じた方もいるかと思いますが、音楽理論の音程というのは、実はあまり必死になって覚えなくても良いものなので安心してください。

というのも、たとえ楽器や指板上の全ての音程が分かる人がいたとして、演奏技術やスケール、コードのことが分からなければそれは「知識」であって、「音楽」には出来ないからです。

むしろ、音程はスケールやコードを深く知るためにあるものなので、本来それだけ切り離して覚えるようなものじゃないんです。

なので音程や全音・半音の理解に少し不安が残る人も、ひとまずスケールやコードなど興味がある内容に進んでみましょう。

スケールやコードのことを知れば音程の理解は絶対に深まりますし、もし忘れて分からなくなってしまっても、その時はまた読み返しながらゆっくり進んで行きましょう。


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