2017年10月30日

音階って何?メジャー・マイナースケールの意味とは

音楽でスケールや音階という言葉を聞くと皆さんは何が思い浮かびますか?

田村の場合、昔は「スケールとはギターでソロを弾くためのもの」だと思っていました。

ところが音楽理論を勉強していくと、実はスケールの世界はもう少し奥が深いものだということが分かってきます。

スケールはメロディやソロに欠かせないのと同時に、音楽全体の中でも「曲の骨組み」と言えるほど大切な考え方。

今回はアドリブやコード理論にもつながるスケール(音階)の基本をしっかりと見ていきましょう。


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1.スケール(音階)とは

音楽のスケールとは決まった音程で並んだ音のこと。
そう聞くとなんだか難しそうな印象を受けますよね。

しかし、実はスケールは音楽をする人にとってはとても身近なもので、例えば誰もが知っている「ドレミファソラシド」なども代表的なスケールの1つなんです。

スケールは日本語で「音階」と呼ばれることも多く、もしかするとそちらの方が馴染みがある方もいるかもしれませんね。

簡単に言えば、スケールとは「曲の中で主に使う音を書き出して並べたもの」のこと。

そして使うスケールの種類が変わると、曲から受ける印象もガラッと変わってきます。

今回はまず、音楽の土台でありコードにおいても非常に重要な

・メジャースケール
・マイナースケール

という2つのスケールを通して、スケールの基本的な考え方を見ていきましょう。

※ここからは説明のために「全音・半音・音程」という言葉がたくさん出てきます。少し意味があいまいだという方や、読んでいてわからなくなってしまった方は「音程の意味とドレミ |全音・半音の使い方とは?」という記事も合わせて読んでみてください。


2.メジャースケール(長音階)とは

メジャースケール(長音階)とは、皆さんもご存知の「ドレミファソラシド」のこと。

もう少し厳密に言うと「ドレミファソラシドと同じ音程のスケール」を指します。

少しややこしいでしょうか?

詳しくは後から説明しますが、直感的に言えば「ドレミファソラシドと同じ聞こえ方をする音の組み合わせ」がメジャースケールです。

このメジャースケールは音楽の1番基本とも言えるスケールで、メジャースケールで作られた音楽は明るい曲調に聴こえる特徴があります。

まだ序盤であまりピンとこないと思うので、実際にドレミファソラシドの音程を思い出しながらメジャースケールの仕組みを見ていきましょう。


2-1 ドレミとメジャースケール



ドレミファソラシドはピアノの鍵盤上ではこのように並んでいます。

なので、音程編の記事をおさらいするとドレミの音程は、

音の組 音程
ドとレ 全音差
レとミ 全音差
ミとファ 半音差
ファとソ 全音差
ソとラ 全音差
ラとシ 全音差
シとド 半音差


のように表せるんでしたね。

実はこのように、基準の音(今はド)から順番に隣の音との音程差が「全全半全全全半」と並ぶスケールのことを「メジャースケール」と呼びます。


2-2 ドレミ以外のメジャースケール

では、ド以外の音を基準にしてメジャースケールを作るにはどうすれば良いんでしょうか?

ここでは例として実際に、「レ」から始まるメジャースケールを考えてみましょう。

先ほど書いたように、メジャースケールとはスケールの音の音程差が「全全半全全全半」となるスケールのことです。

つまり、レを基準にしてピアノの鍵盤で考えるとメジャースケールは下の図のような位置になります。
(皆さんも音程を確認してみてくださいね。)


音の名前で言うと「レミファ♯ ソラシド♯ レ」がレから始まるメジャースケールだと言うこと。
音程を数えてみると「ファ♯とソ」「ド♯とレ」の間だけが半音差になっていて、あとは全音差なので、確かに「全全半全全全半」になっていますよね。


2-3 メジャースケールの意味

では、「レミファ♯ ソラシド♯ レ」の音程がドレミと同じであることに一体なんの意味があるんでしょうか。

実は「レミファ♯ ソラシド♯ レ」を順番に音にしていくと「ドレミファソラシド」と全く同じメロディに聴こえます。

もちろん、音の始まりがレなのでドレミとは別もののはずですが、多くの人は実際に弾き比べてみると「まるでドレミファソラシドがそのまま高い音になったよう」に感じるはず。

実はこれこそがメジャースケールの意味になんです。

つまり、メジャースケール(音程が全全半全全全半)の音を順番に弾くと、例え1つ目の音がレでもミでもファでも、「音の高さが違うドレミファソラシド」のように聞こえるということ。

なので、「メジャースケールとはドレミファソラシドのことである」と言い切っても大きく間違ってはいませんし、「メジャースケールはドレミファソラシドと同じメロディのことである」ならほとんど正解だと言えるでしょう。

※絶対音感の強い人には明確に違う音の並びに感じられてしまいます。


3.スケールの名前と種類



スケールの名前は、基準にした音のアルファベット表記を頭にくっつけて表します。

例えば「ドの音」が基準のメジャースケールならCメジャースケール、「レの音」が基準ならDメジャースケール、「レ♯」が基準の場合はそのままD♯メジャースケールという要領です。


音階名はドレミファソラシで7つ、ド♯ レ♯ ファ♯ ソ♯ ラ♯で5つの全部で12種類なので、メジャースケールはそれぞれの音を基準にして全部で12種類の高さで作れることになりますね。

これはこの次に紹介する「マイナースケール」や他のスケールでも全く同じことが言えるので、全てのスケールは12種類ずつ存在するということ。

音楽ではこの時基準にした音、つまりスケール名の頭にくっついている音のことを「キー」(鍵になる大切な音という意味)と呼びますが、キーについてはまた別の記事で詳しくご紹介しますね。


4.マイナースケール(短音階)とは

マイナースケールとは、悲しい雰囲気の曲や、怪しい曲、幻想的な曲などでよく使われるスケールのこと。
簡単に言えば、「悲しい曲用に少しアレンジされたドレミ」のようなものだと思ってください。

実は民謡などを除くと、皆さんが普段聴く音楽のほとんどは「メジャースケールかマイナースケール」のどちらかで出来ていることが多いです。

さて、ここからのマイナースケールの説明は少し難しいと感じてしまう方も多いですが、後半で皆さんも知っている内容に戻ってくるので、あまり難しく考えずに楽に読んでくださいね。


4-1 ドレミとマイナースケール

マイナースケールとは「ドレミファソラシド」の中で「ミ・ラ・シ」に♭(フラット・半音下げ)が付いたスケールのこと。

つまり「ドレミ♭ ファソラ♭ シ♭ ド」と同じ音程のスケールです。

♭が付いたミ・ラ・シは元の音より半音下がるので、Cマイナースケールをピアノの鍵盤で表すと、


こうなります。

そしてこの時の音程は、

音の組 音程
ドとレ 全音差
レとミ♭ 半音差
ミ♭とファ 全音差
ファとソ 全音差
ソとラ♭ 半音差
ラ♭とシ♭ 全音差
シ♭とド 全音差

ですよね。

つまり、基準音(今はド)から順番に隣の音との音程差が「全半全全半全全」と並ぶスケールのことを「マイナースケール」と呼びます。


4-2 AマイナースケールとCメジャースケール

次に、マイナースケールのキーをC(ド)からA(ラ)に変えてみましょう。

メジャースケールの時と同じで、基準の音をAにして音程が「全半全全半全全」になるようにすると「Aマイナースケール」が出来ます。

実はこのとき、面白いことにAマイナースケールの構成音は「ラシドレミファソラ」になるんです。


これってよく見るとCメジャースケールを並び替えただけですよね。

つまり、「ドレミファソラシド」を単にラから始めれば、それだけでマイナースケールができるということ。
ピアノ鍵盤で数えてもらうと分かりますが、ラシドレミファソラの音程は確かに全半全全半全全になっています。

マイナースケールの音程を忘れてしまった時は「ラシドレミファソラと同じ!」と思い出してくださいね。


ちなみにAマイナースケールとCメジャースケールのように「全く同じ構成音」で出来ているのにメジャー・マイナーが異なるスケールのことを「平行調」と呼びますが、これはまたの機会に解説しますね。


4-3 マイナースケールの種類

厳密に言うと、今紹介したマイナースケールは「ナチュラルマイナースケール」と呼ばれるもので、マイナースケールの中でもっとも基本的で大切なものです。

実はマイナースケールには他にもハーモニックマイナー、メロディックマイナーと呼ばれるスケールが存在するんですが、それについてはまた別の記事でご紹介します。


5.スケールは何に使うの?

さて、この「特定の音程の音の組み合わせ」であるスケールは結局何に、どんな風に使うんでしょうか?
まだ少しイメージしにくいですよね。

それもそのはず、実はスケールだけを知っていてもそれは「ただの音の並び」であって、音楽的にはあまり意味がないんです。

ところが、そこにコードやメロディの考え方が加わると一気に音楽の世界が広がってきます。

例えば、ある曲で使われているスケールが分かれば、「その曲で使われているであろう7つのコード」を、曲を聴くこともなく予想することが出来ます。

その反対に、ある曲で使われているコードが分かれば、どんなスケールの音でメロディを付ければいいのかが分かります。

つまり、音程やスケールというのは音楽の本当に土台の部分なんですね。
スケールは単体で考えていてもあまり面白いものではないので、これから少しずつコードや音楽のことを知る中で、その使い方を覚えていきましょう。

ここからはようやく音楽理論の面白い世界へ踏み込んでいけるようになってくるので、お楽しみに。


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